2015年2月1日日曜日

TOKYO DEEP


平成の大合併の後世への影響は・・・・
少なくとも、歴史由来のありげな地名の大量喪失につながることは確かである。
しかし、馴染みのない新地名もそのうちに座りが良くなるのかもしれない。

日本中どこに行っても・・・「中央区」
かつて、神戸市の生田区と葺合区が合併し中央区になった際には嘆息したものだ。
幸いにして、警察署の名前で生きながらえているが・・・



負の文化遺産としての地名を改変したいって気持ちはわからなくもない。
差別に結びつきやすいが、変えたところで「負の歴史」が消えてなくわけではない・・・


玉ノ井(寺島町)
釜ヶ崎
飛田
山谷


東武伊勢崎線の東玉ノ井駅の看板に、旧駅名の「玉ノ井」を留める程度で、
あとは影も形もない。
一度「山谷」探訪にいきたいと思っていましたが、一体どこにあるのやら・・・
先日の多少うららかな日曜日に、勇んで行ってきました。


どうやら「清川二丁目」界隈のようです。
近くに「泪橋」の標識。
あの「あしたのジョー」の世界です。
なんだか、気分をそそります・・・しかし、普通の中下流な住宅街です。
目のつくのは・・・


簡易宿泊所(旅館とか旅荘ってネーミングで軒を連ねます)
個室カラーテレビ付きで二千円台前半
更に冷蔵庫がついて・・・「+千円」
アパートもあるようですが・・・「日払い可」


海外のバックパッカーに人気とも言いますが、昼下がりに彼らの姿を見かけることはない。


どの程度のスペックかは、実際に泊まってみないとなんとも言えないが、
雨露がしのげれば文句は言えない。
近隣の「玉姫公園」は、かの「三角公園」に匹敵するアングラ感

岡林信康は、長期に山谷に泊まり込んだ体験から、あの「山谷ブルース」を
創作したって言われますが・・・実際のところはほんの数日らしい。
観察力が鋭ければ、半日うろつけば大体の感じはつかめる。

居酒屋はみかけません。
パチンコ屋さんを一軒見つけましたが、閑散としています。
行列ができるのは生活保護費支給日くらいなんでしょうか・・・?
一時の慰安や享楽の提供というサービスも成り立ち難い世界のようです。


ちなみに・・・
玉姫公園のとなりに「玉姫稲荷神社」がある。
年に一度の「靴祭り」には辺り一面善男善女が、靴や鞄の革製品を買い求めにくるそうな
廃棄すべき靴や鞄もそのままゴミに出しては祟がある。
ちゃんと「お焚き上げ」を・・・とは、宮司のお言葉。
11月の終わりらしいので、気が向けば再訪するかなあ














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