2015年2月27日金曜日

合衆国の一番長い日




青島くんが力説しても、事件は現場じゃなくて、やっぱり「会議室」で起きるのです(笑)


スポーツビジネスあるいはシステムとしてヒトザルが持ち得た最高峰がNFLの「格差解消システム」である。
トマピケティ先生も驚愕するに違いない。
スーパーボウルに進むあるいはロンバルデイトロフィを勝ち取る秘訣は、
均等にしかなりようがない戦力を効果的に鍛え上げ、バックオフィスの知力で勝ち上がるしかない。


この巧妙なドラフトシステム・・・過度にショーアップされている感じがしないでもないが、
駆け引きとネゴ・・・GMやスタッフの知力が試される世界である。
籤運がいいとドラフトで有力選手をゲットできるなんて・・・長閑な倭の風景(笑)
これでは、熾烈な国際社会の謀略戦に勝てるはずがない。


アメリカンフットボール映画の最高峰は「ロンゲストヤード」
個人的には「ネバーギブンサンデー」が大好き。
これらはいずれも現場のお話
しかし、会議室のバトルを素材にする映画とはねえ・・・・本当に脱帽します。
映画人の至高の職人技。
オスカーには縁遠いが、歴史に残る印象作です。


主人公は、クリーブランドブラウンズのGM
このチームは、フットボールの歴史そのもので有り、弱くてスーパーボウルに出れないが、
熱狂的な地元ファンに支えられている。
弱いがゆえにドラフトの指名順位は上位。
選り取り見取り・・・なんですが、かかるが故にオーナーも含め外野がうるさく、
GMの心労は極致に達する。
NFLのルールでは、チーム間でドラフト指名権の交換ができる。選手のトレードを絡めても構わない。


今年の一巡目指名権の代わりの来年の一巡目指名権とこの選手を売り飛ばすとか・・


オーナーの圧力に負け、GMは、下馬評第一位の人気QBを一位指名するために不利な交換条件に応じるが・・・
彼は土壇場で、予想外の「意中の守備の選手」を指名し、全米がパニックになる!
以下、なんだかんだの駆け引きが有り、GM冥利に尽きるような有史以来最高のパフォーマンスとなった。


さあ、シーズン開幕
会議室の勝利が現場の勝利につながるかどうか・・・


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興行的に惨敗したようです。
あまりに趣味的で予定調和的で、加えてNFLの宣伝臭さが前に出すぎたか?
本当のところは、頭脳戦って映像になりにくいのですよ。
比較的うまく描いたと思うのですが、観客の知的水準を読み違えた。







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