2015年5月13日水曜日
BPH
実に面白いことに、常任指揮者選びが混迷している・・・(苦笑)
BPOとも言うらしいが、ベルリン・フィルハーモニーですから、当然にこっちでしょう。
報道によれば、首席指揮者の選考に失敗したようです。
なんせ、いまでも世界最高峰のオケラですので、指揮者にとっても最高の名誉。
でも、責任とか卓越した能力の発揮を要求される。
19世紀終わり頃の創設ですが・・・過去歴を見れば
ルートヴィヒ・フォン・ブレナー (1882年 - 1887年)
ハンス・フォン・ビューロー (1887年 - 1892年)
アルトゥル・ニキシュ (1895年 - 1922年)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1922年 - 1945年)
レオ・ボルヒャルト (1945年)
セルジュ・チェリビダッケ (1945年 - 1952年)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1952年 - 1954年)
ヘルベルト・フォン・カラヤン (1955年 - 1989年)
クラウディオ・アバド (1990年 - 2002年)
サイモン・ラトル (2002年 - 2018年までの予定)
過去歴からすれば、こりゃ人選は難しい。
まず、創設期や時代の混乱期は別にしても「相当期間勤める必要」がある。
でないと「自分の時代」が作れない。
つまり、骨董品のようなご老人じゃダメってことです。
アバドなんかもっと活躍しても良かったが、健康を害して「追放」されちゃった。
まずもって「頑健な壮年」を選ばないといけない。
カラヤンは四十代半ばで就任しています。
伝統と格式を重んじつつも、革新にもチャンレンジしないと歴史に名を残せない。
なんせ、腕の覚えのある一言多い連中の首根っこを押さえつけ、意のままに動かす必要がある。
カエサルのような「リーダーの資質」が必要ってことです。
名門オーケストラなんかだと、腕の悪い気弱な客員指揮者の指揮だと
馬鹿にして、タクトを無視し、コンマスのサインだけで演奏をやってしまうそうではないか(笑)
コンダクターとして選ばれることは栄誉だと思うがリスクでもある。
ラトルは2018年まで・・・あと三年もあるということですが、
有名な音楽家は数年先まで予定が決まっていて当たり前。
一体どうするんでしょうか?
音楽界のコンクラーベとも言われるようですが、過去には結構長い大空位時代もありました。
拙速で選ばないって選択もあります。
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