かの「終活」の定番化された物言いにも思えますし、
最後に一花咲かせようって人生の黄昏時を情感豊かに描くのは、ある種定番である。
ベテラン大物俳優は、この手の作品群がないと、重厚な脇役しかキャスティングされることはない。
往年のファンとか暇な老人を客層に一定の商業主義的成功も期待できる。
八月の鯨
黄昏
しみじみと・・・という定番路線
しかし、世界的な傾向だろうか、若者と張り合うタイプ映画が増えてきた。
いつ迄も若いつもり・若づくり・ガキと腕を競い合う・・・なんて分別あるオトナのすることではない。
しかし、算盤勘定の前には正論は通用しないのがこの世界。
結果かも知れないが、当たると思えば・・・
エクスペンダブルズ
RED
そこで、真打登場とばかりに・・・ 「龍二と七人の子分たち」
シネコンでは初日満員御礼続出だとか(笑)
興行的成功は慶賀の至りであるが、キタノ映画って品性に欠けるのよねえ。
主要な配役の役者さんの平均年齢は「後期高齢者」まじか。
続編を企画する頃には、欠員数多ってことで、PART2が日の目を見ることはまずなかろう。
どうせならば・・・
銀嶺の果て(筒井康隆)
七十歳死亡法案、可決(柿谷美雨)
なんかを映画化すればいいんですよ。
どっちもモチーフは「七十歳以上生きることを許さない世界」のお伽話。
老人の人権擁護・・・なんて戯言は・・・人権団体は言いません(苦笑)
筒井康隆が、小説で身体障害者や精神疾患(癲癇症だったか?)を取り扱った際には
絶筆まで追い込んだくせにねえ・・・
しかしである「長寿」とはいうものの、馬齢を重ねるって言葉もある。
予定調和的に、ヒトザルは一生涯でなすべきことが予め決まっており、
才能があればあるほど、早めに全てを成し遂げ・・・夭折。
惜しみ、嘆くことは錯覚以外の何物でもないっていうような感度のなせる技であれば見識ってこと。
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