2015年6月11日木曜日

バイオメトリクス



通常このカタカナで「生体認証」を意味するはずですが、何故か・・バイオメトリクス認証って
おっしゃる方々もいる。
個人認証を行うために「身体的特徴あるいは行動的特徴」でもって識別することだが、
通常は前者だけの理解。
色々あるんですが・・・まあ帯襷(苦笑)


指紋

拇印の歴史を持つ倭国は古くより個人認証につかっていた・・かどうかは疑問である。
確かに証文に拇印を押す習慣はあったものの、犯罪捜査で個人識別に使ったという史実は
寡聞にしてきいたことがない。
犯罪捜査に採用されたのはせいぜい20世紀初頭前後。
お手軽で信頼性が高いが、欺罔方法も多岐多様であり、なりすましリスクは高い。
個人的にはお気に入りではない。
重要施設の出入口にはこの認証システムを導入していることが多いが、認証精度が悪すぎ
毎回不機嫌になるのですよ。


掌形

ATMに使われている例がありますが、指紋よりも信頼性が高いという評価らしい。
ハードウエアとして大仰ですねえ。
個人的に使う気になれない。


網膜

あまり聞いたことがない。


虹彩

今話題(笑)新発売のスマホに搭載されるってことで話題沸騰。
ミーハーですから、買い替えの時はこれに決めたって!(苦笑)
高い認証精度を有しているし、写真や死人の虹彩なんかは排除できると触れ込むが・・?




関西あたりのテーマパークの入場者の認証に使っています。
一卵性双生児でも認識可能ってメーカーご自慢のシステムだそうでうす。
某所で実際に使ってみましたが、なかなかですねえ

血管(静脈パターン)

よく知りませんのでパス


音声

声紋を使うのでしょうが、経年変化や健康状態に左右されそうで、個人識別能力は??
刑事訴訟上の証拠能力はあるとされるが、これは2つの声紋が一致した場合のこと
異なる場合であっても同一人の可能性もあり、本来は限定的なものです。


耳形

一生変わらないってことであの「望月先生」はフルベッキの集合写真の人物特定を
行うのですが、あの写真自体がガセってことらしいので、この方法はいささか怪しい。


DNA

最強普遍性で最高の認証能力があることは自明ですが、瞬時に識別する技術が・・・・



とりあえずホットな話題は「スマホの虹彩認証機能の搭載」である。
どの程度ユーザー受けするかどうか知らないが・・・
でも、気になるのは「個人情報管理」問題







一般に、個人情報とは・・・

生存する個人の情報であって、特定の個人を識別できる情報を意味し、
他の情報と容易に照合することができることによって特定の個人を識別することができる情報を含む。

とされる。
つまり、生体認証情報も優れて個人情報なのである。


インドの某所では、個々の監視カメラから収集された顔情報と犯罪者DBの照合を
行っている(あるいはその予定で倭国の最先端のシステムを導入)・・らしい。
犯罪予防あるいは捜査の活用事例はいくつかあるが、有効とも無効とも微妙らしいが、
認証技術レベルが理由であれば、克服可能なテーマにすぎない。

監視カメラで顔情報を単純収集するだけならば「防犯目的」ということで
一般的な「告知」をやっておけば問題にはならないだろうが、
その情報に顔認証システムを組み込み、体系的なDBを作ってしまうと、
いささか管理レベルにナーバスにならざるを得なくなる・・・
というか、一般人を犯罪者予備軍扱いをするってことで世論の糾弾を確実に
受けるでしょうねえ。
警察庁が道入しているかどうかは・・・当然やっています(・・と思います」
効能のほどは・・・あまり自慢すると逆効果なのであえて手柄を誇らないってことかも。
何事にも光と影はあるし、有用性が高いほど悪用の効果も高い。

難しいですねえ
不義であっても平和な社会を希求しますか?って問いかけです。





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