2015年6月30日火曜日

私には「夢」があったのだが・・・



アラバマ州のダラス郡
聞くからにコンサーバティな場所だが、そこに「セルマ」という街がある。
南北戦争での軍事拠点であり、その争奪は戦争の帰趨を左右するものだったらしい。
セルマの戦いとはそういうことであり、公民権運動における重要なイベントだとはつゆしらず・・・


モンゴメリーバスボイコット
バーミングハム事件
ワシントン大行進の方 ・・・・なんかの方がはるかに有名であるし、絵にもなる。

バス事件を主題にする映画はストーリーが甘いなあと思いますが、
なかなかみせます。
センターを張るのは、政治意識なんかありそうもない白人専業主婦。

ワシントンの方では、あの有名なJFKの就任演説に匹敵する例の演説





セルフの闘いで、キング牧師の役割がこの映画通りかどうかはわかりかねます。
だって、ウィキの記述には登場しません。
しかし、そんな事は有意差のあることではない。


南北戦争が奴隷解放戦争ではなかった・・・とはいわないが、全てでもなかった。
奴隷解放と差別撤廃には、天地ほどの違いがある。
1863年の「宣言」は戦時命令程度であり、実際上意味があるのはその後の「合衆国憲法・修正13条」の採択
単純に成立しなかったってことは、スピルバーグの「リンカーン」に詳しく描かれる。

奴隷解放から公民権制定までざっと百年。
一連の運動の中で隔離政策や有権者登録制度の是正が図られた。
JFKの功績とも言われるが、中西部に腕力のふるえる「政治屋ジョンソン」だからできたこと。
それから半世紀たってアフリカンな大統領をいただくに至ったが・・・


幾多の犠牲の上に勝ち取った権利は尊い。
自由民権運動でも多くの血が流れ、不十分ながら「立憲民主主義」を勝ち取った。

第一回衆議院選挙(1890年)の投票率は約90%
戦前は略々90%弱で推移します。
戦後も、当初は70%以上・・・・それが最近では50%そこそこ


闘い取った歴史なりその背景で流れた血の量の記憶が薄れるとこういうもんなんでしょう。
なんか知らないうちに18歳以上に選挙権が与えられ、新たに200万人程度の有権者が増えるらしい。
だからどうした・・・(笑)

20歳代の投票率は30%そこそこ
欲しいといったわけでもない選挙権を有効に使うワカモノは限定的である。
政治風景を変えるようなインパクトはまずありえない。
クズのような候補者に投票するくらいなら、AKBの総選挙にだけ興味を持ってくれる方がいい。


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