2016年6月1日水曜日

ビルの地下の闇市


大○駅と北○地の中間という絶好のロケーションに四棟のビルが立ち並ぶ。
地方公共団体の直轄事業なのですが、哀しいかな「武家の商法」
幽霊ビルとまではいいませんが、結構なシャッター通り化。
特に地下二階なんかは、かっぱらい、かつあげ、婦女暴行が日常化しそうであるが
案外平和・・・当たり前でして、怖がって誰も通らない(苦笑)
しかし、ある一角だけは、無類の雑踏激戦区
そうです。金券ショップの集積にかけては日本屈指(あるいは随一)



お客:なんぼで買い取るねん?
店員:一枚330円です。
お客:なにいうとんや。郵送買取やと400円ってあんさんとこのネットにでてんがな
店員: ・・・
店長:僕代わるわ。そうやねんですけどねえ・・・
あれじゃ儲けでまへんでぇ。わかりまっしゃろ。
本部には文句言うてまんねん。
お客: ・・・(苦笑) 
そやろなあ。僕もそない思うわ
店長:ギリギリで380円でどないでっしゃろか



金券ショップは古物営業の一部であり、当該法律が適用される。
戦後間なしにできたこの法律は「盗品売買の抑制あるいは防止」が法益であった。
公安委員会の許可が必要とは言うものの、欠格事由にさえ該当しなければ比較的簡単に取得できる
あまりに簡単すぎて、ややもすれば更新手続きを忘れるのが難点(笑)


過当競争とはありがたいもので激戦区では「一物多価」
あちこちを徘徊し、少しでも安く買える・高く買ってくれるショップ探しするおっさんばかり
もっとも、同じ店内でもこのように「一物多価」なのだ。
一割も二割も価格が変わるとなると、知恵がものをいう。
賤商と嘲られても、安く買った・高く売ったもん勝ちなのです。


売買差益のさやだけで儲けるのはしんどかろうし。仕入れあっての販売。
大量仕入れは旨みがありげだが、偽造品、贓物、賄賂の一部とかの危険も多い。
店頭の売買価格を見ているだけでは、とてもやっていけるとは思えない。
単に金券売買業以外に、外国為替、コンサートチケットの委託販売やら・・・
多角化が進んでいるらしいが、肝の部分はよくわかりません。



ちなみのこのあたりは、戦後の闇市の跡。
権利関係が複雑だし、不法占拠なんかもあって、当初の地下街は闇市がそのまま
引っ越してきたような有様だった。
それはそれは楽しくて・・・今となってはお目にかからないような旧ビジネスが横行していた。
つい最近まで「銭湯」があったくらいで、ネオン街出勤前に必ず立ち寄るってお姐さんもいて
銭湯で待ち合わせて「同伴出勤」
喫茶店で待ち合わせ・・なんかよりよっぽど風情がありましたねえ。













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