2016年6月24日金曜日
復活
歴史上最大最高の著名人の一人でしょうが、その彼の知名度は「死後再生」にある。
あのまま盗人たちと同列に磔になったしまっただけなら(・・・多分ですが)
羅馬年代史にコラム程度で終わったに違いない。
処刑後3日の後の「復活」という事象(本当にあったのかどうかは知りません)こそが、
世界宗教への第一歩である。
聖人と言われる使徒たちだって、この「事象」があってこそ、死を賭して各地に布教に出かけたのである。
従って・・・・・彼の「伝記」のキモとは、
馬小屋で生誕を受けゴルゴダの丘で処刑されるまでの30年あまりではなく、
「復活してからの行状」だと思うのですが、内容的にも分量的にも福音書では貧弱と言わざるをえない。
その他のカノンでは、それなりに書かれているものもあるにはあるが・・・・
福音書に比べれば、こころ波立つ程でもない。
逆に言えば、あまりに行間になにもないというのであれば、
創造的創作をやってみようって・・・普通芸術家はそう考えるものだが・・・・・
彼をセンターにした映画作品を思い浮かべています。
総数は多くありませんが、それなりに力作ぞろいでいわゆる「伝記映画」の体裁です。
重要なマクガホンとして彼が登場する作品は、それ以上に有ります。
描き方に多少の視座の差は認められますが、共通して「復活してからの行状」を描くものではない。
やっぱり、不思議なことだとしか不信心ながらというかなればこそそう思うのです。
その理由を浅学非才ながらつらつら思うに・・・・やっぱり「カラマーゾフの大審問官」なんですよ。
ドストエフスキーは、法王庁なりが、よくぞ発禁にしなかったって思うほどキケンなことを書いています。
要するに、教会という体制の中で今頃お出ましされると我々は迷惑ですって・・・
伝家の宝刀は抜かないから宝刀であり、教義の神秘の部分も、現実に見せてしまえば有り難みがない。
しかし、どの世界にも天邪鬼はいるものです(笑)
史上初(知るかぎりですので、すでにあったのかもしれませんが)の「復活後のキリスト映画」の登場
復活(RISEN)
困ったねえ(苦笑)
これ以上のものがない史上最高最大の感動劇なんですがねえ
齟齬感とか違和感とか脱力感とか・・・そんなものしか思い浮かばない
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