P.H.ジェイムズの高名な女探偵シリーズって知らないまま、女性が活躍する警察小説に興じるのは
いかがなものか(苦笑)
コーデリアグレイやウォーショースキーを知らないなんていわないでください。
女性に不向きな職業とは、刑事ではなく「探偵」のことですが、まずまず同様に考えてもいい。
不向きといわれる割に、昨今の警察小説では、さまざまステロタイプ化された女刑事が登場する。
鋭敏だが、いささかエキセントリック。実は心の闇を持つ・・・・相応にっていうか無駄に美人
フィジカルかどうかは、作風しだいで多岐多様。
大体において、女性の社会参画のベンチマークは「三割」である。
しかしながら、警察はすぐれて男社会ですから、総人員比で一割もいない。
多くはバックヤード。よくてミニパトでの駐車違反の取締り。
上位職ともなれば、警視総監や警視監なんて聞いたこともなく、警視長がお一人いるかいないか・・・・
一国一城の主といえば、警察本部長ですが、女性でいたかなあ?
底辺の面積が小さい以上致し方ないといえば致し方ないが、女性に魅力を感じさせない職場風土なんでしょう。
就職って、応募者を選ぶだけじゃなくて、職場が選ばれているって認識がないのかもしれません(苦笑)
だから反動でフィクションでは何でも書けるから、荒唐無稽寸前の女刑事が活躍するのですよ。
八神瑛子や、雪平夏美なんかは最たるもの。
リアリティの欠片もない・・・が、後者は役者の魅力だけで持っていた。
姫川玲子・・・・字面が美しい(笑)
役者もお気に入り。
だから好きな警察小説です。
日頃の理性や論理はさておき、このシリーズの作者は短編集がいい・・・・というか、多くの警察小説は
無理矢理膨らませたところがあり、印象が希薄になる。
長編の素材を刈り込んだ短編、あるいは短編連作集こそ味わい深い。
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