明らかにだれでも判る
小人閑居して不善をなす
のもじり。
しかし意味するところは誤解されている。
原典は四書五経の大学
小人とは?
君子と対句で使われますから、君子でないヒトザルのこと
君子とは孔子様のような立派な方のことだから
そんじょそこいらにはいない。
つまりアタシのような凡愚の大衆全てが小人です。
特段に、市民が小人と決めつけているわけではない。
不善とは?
戒に違背するような振る舞いなんだと思います。
さまざまな戒....モーゼの十戒やら七つの大罪
アタシは真言宗の形式檀家ですから、十善戒
不殺生
不偸盗
不邪淫
不妄語 嘘をつかない。
不綺語 中身の無い言葉を話さない。
不悪口 乱暴な言葉を使わない。
不両舌 他人を仲違いさせるようなことを言わない。
不慳貪 激しい欲をいだかない。
不瞋恚 激しい怒りをいだかない。
不邪見 因果の道理を無視した誤った見解を持たない。
最初の三つは「法は三章にて足る」と言われる通り、
普遍的な戒であるが、後はさまざま。
禁酒を戒に定める例もあります。
ある意味で「色と酒」は宗教の最大のライバル
宗教的な感動...つまり法悦って、アタシは体験したことがないが
色と酒の愉悦ににているそうな。
お手軽に法悦を得られたら宗教の存立基盤が揺らぐなあ。
しかし、たった十しかない戒の中で、口の禍が四つも!
優れてアタシむき。
さて問題は、閑居
通常暇を持て余している..と思われているが、
さにあらず
一人でいること、つまり他人様の目の届かない状態だと言う事。
要するに、君子にあらざる凡愚のヒトザルは
見つからないと思えば悪事に走る...という事なのよ。
暇だと悪行に染まるわけではない。
長い「まえおき」が終わり、本論はあしたから
0 件のコメント:
コメントを投稿