2019年12月24日火曜日
暗約領域
こんな熟語はありはしない。
意味するところは多義に解釈可能そうだが、そもそもストーリーに
アタマがついていかない。
十年近く前の前作(絆回廊)からの流れを忘れているし
あちこちが意味不明。
その前作が書庫に見当たらない。
信頼する上司が殉職したり、恋人と別れざるを得なくなったり..
なんて部分は覚えているが...
一体鮫島警部は幾つになったのだ?
第一作の時点で警部ですから、そのときは 二十代後半
同期の香田は警視正で退職を余儀なくされ、
いまはエスピオナージュの下請け稼業
民間軍事会社同様に民間諜報会社もあるのです。
そのままキャリアやってれば、警視長クラス。
警察庁の課長、警視庁の部長クラスですから、大体想像出来ます。
第一作から三十年たちますが、
鮫島が還暦になった訳ではない。
最近の新宿鮫の事案はグローバル化してきました。
実際の経済同様犯罪もそうなったのだろうし、
新宿の生活安全課が扱う事案がとりわけその傾向にあるのだろう。
ポストが空いたから鮫島を課長に抜擢しては、
見せ場がなくなりますから、新課長登場!
なんと女性でノンキャリアで警視
三十万人規模の警察組織からすれば...
事例があることはしってますが、超希少種そのもの。
とてつもなく有能だと思いますが、危険な職業感の持ち主
その課長の指示で、なかなか優秀な若手とコンビを組みます。
これがなんとも...
新しい葛藤なりドラマを産み出す舞台装置はできたのだが、
物語としての躍動感にはまだ至らない。
次回作に期待かな?
アタシの歳からすれば、十年は待てない。
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