2024年6月25日火曜日

正史の編纂

 



衒学的なトップがいようがいまいが、業歴の長い会社には社史編纂なんてお仕事がある。
始めると会社の存続の間はやめるわけにはいかないし、辞めてもいいが、世間から小馬鹿にされる。
陽の当たらない姨捨山風なオフィスに、飛ばされたおじさんにおばさん(笑)
まあ、いいじゃないか。
青山いたるところにあり!

まあ、そんなもんで社史なんかロクデモナイが多いが、鑑賞に耐えうるのは、狭い知見の範囲ですが「郵船百年史」くらいから。

なんせ近代海運史そのもの。
しかし、稀に検閲をすり抜けた不都合な真実の記載があったりして、つまらん会社のつまらん社史も結構面白いのです。
多くは、六十年を一区切りに編纂し、十年単位で加算してゆく。
社史すなわち業界産業史と思うくらいの自負心がないなら、ゼロ一銘柄の名がなく(^^)


馬鹿にしたような言い方をしましたが、歴史編纂とは、正統性の証しである。
中国の正史が最たるものであるが、自分が討伐した前政権の歴史を編纂する事で初めて、王権の正統性が担保される。
その前提には、盤石の政権体制があり、不況のドン底の企業なんかはそれどころではない。
明日がしれない状態で、輝く未来に躍進、、、なんていくらなんでも恥ずかしい。


生きているうちに、清朝正史が読めるとおもっていたが、洞察力がなかったようだ(笑)
21世紀後半くらいになりそうだと以前にどっかで書いた記憶があるが、出来ない可能性も相当にありそう。


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話題を変えると、誰が編纂をするんだって基本的な問題
辛亥革命後、袁世凱が正史編纂事業を始めましたが・・・・たぶん頓挫したんでしょう
台湾に逃れた中華民国は「草稿」を発表していますが、正式完成版は・・・どうなったのかねえ
北京政府は、10年ばかりまえに編纂委員会を組織し、
2010年代初めにはリリースすると発表していますが、その後うんともすんとも(苦笑)



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