長編大河小説にして大傑作と言うと「マルセル・プルーストの失われた時を求めて」だと、、、まあ異論を唱えるだけの度胸ある輩はいないし、ギネスブックにも正式にリリースされているらしい。
長いだけなら他にもあるが、文藝は長ければ良いってもんでもない。
倭國ならば、、、
大菩薩峠
徳川家康(山岡荘八)
グイン・サーガ(栗本薫)
今時に、誰が読む(^^)
見識ある古本屋さんなら、目方売り商品程度にしか扱わない。
傑作大長編ともなれば、読破するのは一大事業。
適当適切なダイジェスト版で読んだことにしたいと、、、その気持ちはじつによくわかる。
失われた時を求めてならば、文庫三分冊版があります。訳者は鈴木道彦氏
しかし、これでも「無意識的記憶」に埋没し溺れ死にそうになる、しからば、角田光代さんの抄録一冊版。
まあ読んだ気になりますが、、、完訳版をやっと読み切った空虚にして芒洋にして陶酔的な読後感とは無縁だ。
つまり、長編だから抄訳版で、、、って発想がそもそも間違い
その作品のコアコンピタンスを荒絞りするように鬼面人を驚かすように短くまとめ上げる
源氏五十四帖題詠(塚本邦雄)
源氏物語の各帖の「要点」を三十一文字に凝縮して自詠一首。そして解説解釈的な短文と原文の一部要旨
あわせて、文庫版だと帖あたり四ページばかり
きっちりと精読すれば、原典読破に相当しますから、超推奨。
作者は別に源氏物語の抄録版を作るつもりではなく、
新作短歌集を上梓したのだろうが、かような読み方や鑑賞の仕方もあるってこと。
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