布施明さんの有名な楽曲の歌い出し
作詞家は、、、言挙げするほどの才の持ち主でもないから略
何が「不思議」かと言えば、あまたの俗謡でアレコレ歌われているからこれも説明はしない。
名曲アンソロジーはそれに掲載されること自体が名誉であるが、とりわけ勅撰集(勅命で編纂された和歌集)はさらなり。加えて収録数の多さもあるが巻頭を飾る和歌に選ばれることは更に名誉である。
勅撰和歌集の数は、一般的には21集(偽帝の北朝の勅撰集をカウントするのはおかしいとか南朝の勅撰集に無視するのは不敬の極みと、、、そんな事を言うのは意地悪な嫌がらせ)とされる。
新古今集以後の十三代集は、さしたるものでもないのかあまり語られないから、あえて天邪鬼のアタシは、、、
君により思ひならひぬ
世の中の人は
これをや 恋といふらむ(続古今 業平)
十一番目の勅撰集です。
巻頭歌の中でも、四季部の春と恋部の巻一は貫目が高いそうだが、だからといって歴史に残る名歌ばかりとは限らない。
その中でも面白いなあって思ったのが、コレ!
意地悪で邪険な貴女に教えてもらいましたよ
世間の人々が、、、恋とはこういうものなんだって思っているんだなあって
それで「こういうもの」って行間でしかないのが王朝的な美學てすが、歌謡曲的には、
逢えば別れが辛い
逢えば逢うほど辛さがつのる、、、となんとも馬鹿丁寧なまでに説明的です
業平もそのように「思ひ習った」かどうかはアタシは知らない。
彼の失恋って、、、オンナにフラれたわけでもなくあやめもしらない(身分違いの不倫の恋で生木を裂かれた)恋ですから、そんなものは例示にもならない。
作歌の背景はよくしらないが、実景ではなく宴会の戯れ歌のような気もします。
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