和泉式部と紫式部は、上東門院(中宮彰子)に仕える住み込みのキャリアウーマン仲間で親しくしてはいたが、実のところは、、、、、誉めながらも結構貶しています。
レディムラサキは、歌が下手だし(アタシは必ずしもそうは思わないが)恋の駆け引きにも敵わないから、余計に辛辣な物言い、、、紫式部日記には、そのように書いてます。
和泉式部のオトコ出入りがどんだけ激しかったのか、、、と言われれば、記録に見えるだけならばそうたいしたことはないんですがね(^^)
正式な夫がいますが、地方官として単身赴任中
その間に最初(?)の不倫の相手が某親王さま。
身分違いなこともあり派手なスキャンダルになったらしい。親王さまは夭折しちゃうのですが、早々にその後釜が親王さまの弟君ですから、さらに輪をかけ、、、、
その二人の贈答歌(後朝の和歌とその御返し)
恋といへば
世の常のとや 思ふらん
今朝のこころはたぐいだになし(敦道親王)
世の常のことともさらに
思ほえず
はじめてものを思ふあしたは(和泉式部)
はじめての一夜の翌朝そうそうに気持ちをこめて一首をオトコからオンナへ、、、が当時の習わし
オンナも返しの和歌を贈るのだが、本歌取みたいに本歌の字句や雰囲気を巧く取り入れるが王道。
当然、当人が詠むものだが、お付きの誰かの代筆もあり得ます。
恋なんてそんじょそこいらに当たり前にあるって思われますが、アタシの今朝の気持ちはいいようのない切なさなんですよ
オンナが喜ぶように詠むのは当然ですが、だからってアタシもそうなんです、、、なんて返しは歌人の名折れ
世の中の恋ってどんなんだかアタシってよく知りませんの。なんちゃってこんな気持ちって初めてだし、、、
ウブを装って白々しくよく言いますねえ
分かりきったことながら、こんなウソにオトコは弱い。
和泉式部の晩年はよくわかりませんが、十一世紀はじめ頃に逝去
正式に再婚をしており、二番目の夫は歌人よりも武人として名前が知られます。
この夫も地方官を歴任していますが、和泉式部は丹後の国までくっついて行った、、、新鮮な鰯をたらふく食べたかったからだろうって
下魚である鰯が大好きって、はしたないと言われるのですが、式部は大好き。
でも、同じ式部でも、紫式部って説もあります。
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