小説なりの批評として、ある種の最高の褒め言葉。
サマセット・モームが「高慢と偏見」を世界十大小説の二番目に選んだ理由をこう言っている。
この「十冊の選別結果」には、objection と声を挙げたいが、このオースティンの恋愛(今時の表現ならば婚活)小説はこのジャンルの白眉だし、その対極に不倫小説の最高峰の「ボヴァリー夫人」を配置すれば、後にもう風俗小説は要らない。
高慢と偏見は、映像化は勿論、数多の翻案小説がありますが「事件が起きればもっと読者を惹きつける」と小賢しく考えたのが、、、、
P・D・ジェイムス女史の「高慢と偏見、そして殺人」
実に面白い!
アマプラで動画配信があるらしいが、オリジナルの雰囲気なり文体や風俗をそのままに味わう方が良いと思います。
恒例の舞踏会の前夜にダーシー一家の大邸宅(ペンバリー館)の敷地の一角で悍ましい殺人事件が発生する。
地縁血縁の中での因縁ありげなさまざまな登場人物の愛憎の関係は、オリジナルを読んでいる事を前提としていますから、全くの白紙状態だと面白さの奥底は分かりにくい。
ミステリーのネタバレはマナー違反だから、あまり語ることはない。
ダーシー家の女主人はベネット家の次女エリザベス
三女のリディアはエリザベスの元カレのウィッカムと駆け落ちの果て、不仲ではあるが幼馴染みのダーシーの金銭的支援で正式に結婚。
二人はペンバリー館に出入り禁止だが、夜中にウィッカムの友人のデニーを連れて押しかけてくる途中に事件は起きる。
被害者はデニー
ウィッカムは最有力容疑者
貴賤都鄙が注目する中、裁判が始まる、、、、
To be continued
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