神武天皇以来、男系の系譜で皇位のリレーが行われてきた...から、女系天皇はまかりならん!
女性天皇は過去事例もあり、男女平等原則に照らし
排除する事は維持しがたい...というのが、いま時点のパブリックセンシティブ(オピニオンとはいい難い)
しかし、前段の部分はホンマかいなって思うのよ。
神武天皇から崇神天皇以前の天皇の実在性は信用ならない。
史書に事跡が書いてません。
でも、万世一系とは直接関係ない話だからどうでもいいし、尊皇愛国派のアタシは「神話的実在」は信じています。
武烈天皇死去により直系皇統は絶えます。
姉妹の手白香皇女が継承する選択もあったはず...
しかし、なかったという事は女性天皇に相応しいほどの力量がなかったのだろう。当時は有力者の推薦で天皇が決まりましたから、誰も担がなかったかも知れませんし、あるいは...
傍系の皇統を探した果てに、越前から応神天皇五世の
継体天皇とやらがやってきます。
皇室の範囲は...旧皇室典範では五世まで
しかし、公式史書的には継体天皇の爺さんや曾祖父さんが誰だかまったく不詳(異説もありますが)
普通に考えれば赤の他人の征服王です。
武烈の姉妹の手白香皇女を妻とするのは、征服王にはありげな政略結婚譚
その後、安閑、宣化、欽明と系譜は続くのだが、
時間軸がグチャグチャで、何がどうなったのか全く整理出来ていない。
つまり、政局が大混乱したことを示唆します。
後世の壬申の乱や南北両統以上の混乱。
そして、欽明天皇に至り、やっと王権は安定します。
系図を見れば一目瞭然ですが、欽明天皇は、手白香皇后の御子息です。
そして、継体なるオトコはコブ付きの入婿、
先妻の子供が二人いて、いずれも即位はしたらしいが短期政権
即位年が不確かなのですが、あわせても十年弱
先妻は地方豪族の娘らしいので、いわゆる一般女性
これじゃ内紛が起きないほうがどうかしています。
健全な社会常識だと、この時点で女系で皇位をつないだと考えるべきです。
いわゆる悠久の「伝統と歴史」にてらせば、倭國のジェンダー論をふまえても「男子男系優位」までは否定しないが、女系や女性を頭から排除するのは実におかしいのです。
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