2025年5月7日水曜日

エンジニアリングの魂が、なくなったとき

 


If it's not Boeing I'm not going


まだ、資本主義が牧歌的な時代

ドイツ移民の若者であったボーイング君は、シアトルの地で、材木業で小金を貯めてヨット製作から黎明期の飛行機製造とエンジニアとして事業の拡大をはかっていた。

安全性の高さや厳格な品質には定評があり、航空機業界の雄としてその地位は盤石となり圧倒的な顧客の信頼、、、ロッキード社は民間機からは撤退。マクドネル・ダグラス社を吸収合併、、、したまでは良かったが、それが間違いの始まり。

どういう策謀があったのか知らないが、庇を貸して母屋を取られてしまった。


MD社もエアークラフト会社としては一流なんだったのだが、経営陣がウェルチ教の信者ばかり。

今時、GEのジャックウェルチを最高の経営者と持ちあげる経済学者はまずいないし、ウェルチの経営哲学を信奉して会社を潰した例は数多あり、肝心のGEがダウ銘柄から転落する有様。エジソン以来のものづくりの会社が金融で手っ取り早く利益を出すような事に腐心するようになれば、末路は見えたようなもの


ウェルチ教信者のCEOに牛耳られたボーイング社は、エンジニア気質でアットホームで闊達なファミリー体質を失い、、、、


ロビイングで面倒な規制を緩和

厳格な開発手順の手抜き

おざなりな品質管理

異を唱えるクラフトマンの放逐

金融工学的テクニックでEPSの嵩上げ


その結果、泥縄開発の737MAXで連続しての墜落事故が2018から2019年に発生した。

新興国での事故の為、操縦ミスやらなんやら機材に不備はないと強弁したが、、、天網恢々

しかし、いろんな力学が働いたんでしょう。

未だ現役機として、運航中(当然不具合は補正しているとボーイング社は言ってますが、、、

疑心暗鬼にかられる乗客からは未だに、搭乗手続きの際に機材の確認を求められるらしい。


If it's Boeing I'm not going


さらりと斜め読み。

真剣に行間まで読むほどのものでもないし、築地の嫌日新聞社の記者の著作だから、中身のある部分は懐疑的

そういえば、御巣鷹山の悲惨な事故もボーイングの機体欠陥と整備不良だったんだって?

昨今話題の「陰謀説」は歯牙にもかけないが、わざわざ国会で取り上げると、さらに売れるじゃないか


not going っていいたいが、いまや民間機のエアークラフトは世界に二社しかないんだよ。






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