2014年12月20日土曜日

新時代の資本論を読んでみよう(1)

R>G        Fundamental contradiction of capitalism



岩波文化人といえば、進歩的で良心的な知識人の代名詞・・・だった。
過去形で語らねばならないのはいささか残念ですが、あの傾向的なイデオロギーからの脱却にもがいているが、みるところあまり成功していない。

蝸牛庵は・・・

自慢げにいいますが「筑摩学派とみすずファンクラブ」に昔から所属している。
最近は、後者に熱い眼差しを送り、書棚のセンターに並ぶのが増えつつある。
傾向的に、哲学、科学、心理学に軸足があり、社会科学系だって
あの「現代史資料」は、無人島に持って行く必見本。
経済学は手薄だと思っていましたが、どういう経緯か知りませんが

21世紀の資本・・・トマピケティ

が刊行された。
社運をかけたかのかな?
関連本の山もたいそうなものであるが、経済学系を守備範囲とする出版社は翻訳権の争奪に負けたわけであり、恥じ入るがいい。
大部だしお値段もそこそこですが、お正月は、アルコールを控えて
脳髄の鍛錬でもしてみるのが、知的生活ってものです。
お手軽ではなさそうですが、机の上に置いているだけで尊敬される。
注目しないような輩とは付き合い方を変えるべきだ(笑)

読まずとも、解説・評論の類は山とある。
わけ知り顔に講釈する連中は、きっといかがわしくも原典を読まずにその辺の雑文の記憶でしゃべっている(笑)
なもんで、チクリチクリって痛めつけつのが楽しい。
お手軽な知識は所詮底が浅いのですよ

以下、チクリ方事例集
例えば・・・

さすがにみすずさんですねえ。「黒難解」な出版社って言われるだけあって、
歯ごたえありましたでしょう!

原題が、キャピタルっというところがマルクスと一緒で、サブタイトルも同じなんですねえ。

A4版で700ページですからねえ。十二月八日発売と同時に再販ですよ!

筆頭翻訳者の山形先生ですが、経済学を東京とハーバードで学んだ気鋭の学者さんですなあ。

なにをチクっているかわからない方は、ちゃんと原典を読んでください(笑)
読んでも、博打に勝つ確率は上がらない。
しかし、現実社会をリアリズムで自己解体・再構成できれば、時代の潮流が見えてきて、嫌な言葉ですが、
負け組に堕ちいる可能性は低くなる。













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