2014年12月15日月曜日
もう一つの「ロス疑惑の銃弾」
両親ともクラッシック系音楽家
オックスフォード大で国文学専攻
舞台女優(サド侯爵夫人のタイトルロールを演じる)
IT会社社長夫人の傍ら、スクリーンに登場
・・・まではいいのですが、スクリーンデビューが「ボンドガール」なんかだったもんで
金髪でアタマの悪そうな美女系なイメージを持たれてしまった。
しかし、プロ映画鑑賞家の鋭い眼に狂いはなく、やっとこさその真価を発揮しだした。
あの疑惑に満ちたLAの事件に登場する「妻」の役・・・ではなく、
Sex AND The CITYなNYがお似合いな若妻が、夫ともども失業やらなんやらで
片田舎に越してくる。
所変われば、心も変わるかどうか知らないが・・・って導入に始まり、
疑惑の事件が発生する。
事件の真相は・・・
タイトルは「失われた時を求めて」の第六篇を想起させるような思わせぶり。
原作者がプルーストを読んで・・・・るはずはないですよねえって思いながらも
暗喩的な相似形を感じてしまいます。
薄汚い三浦和義事件なんかを切り口にしたのは、単なる俗受け狙い(笑)
ヒロインのロザムンド・パイク様はお気に入りの女優さんですので、
ぜひともオスカー(ベストアクトレス)に輝いてほしい。
夫役のベン・アフレック。
ダメで役立たずな男役がよく似合う。
トゥ・ザ・ワンダーがそうだったし、
様々な映画賞に輝くキャリアをすでにお持ちなんだから、引き立て役に徹するのも生き方。
何事もそうですが、文芸(映画)なるもの、複眼的プロットに外れなし。
夫サイドから妻サイドから
過去から現在から
これくらいを手際よく二時間強くらいにうまく組み合わせると・・・オスカー作品賞も
狙えます。
監督賞も含めて「インターステラー」との争い
女優賞は「モナコ王妃」との激闘ですかねえ
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