2016年7月13日水曜日

実家のお片づけ


寒村陋屋・・・・って、間違いではないが、ある意味で逆説的な雅語表現です(苦笑)
築後うんちゃら年とはいうものの、必要な手入れさえしていれば、
和建築の寿命とは築材の樹齢に比例する以上、廃墟化するにはまだまだ時間がかかる。
長く住むには和建築に限る。
税評価上の減価率が高いし、高価な柱を使ってもそんなことは税務署員は斟酌しない。
いざとなれば、解体して柱・瓦・、硝子単位で売り飛ばすことも可能だ
市場はきわめて小さいが、欲しいと思っても手に入りにくいものばかりだとそういう最終解決策もあるにはあるが・・・・


実家のお片づけって大事業らしく、社会問題化しているらしい。
これも昨今の老後問題の一環である。
わが寒村にも「お片づけ放棄家屋」が散見されるようになった。
人が住まないと廃墟化はすすむ・・・・


古民家が普通に保有している道具類は半端な量ではない。
なんちゃって冠婚葬祭はすべからく自宅でとりおこなえる位のものをバックヤードに持っている。
建具類だって、四季折々は大仰でも、夏建具と冬建具の入れ替えくらいは当たり前
行事に使うお道具類は「定紋入り」と相場が決まっているから、いざとなれば汎用性にかける。
加えて書画骨董好きってなれば・・・・

その気になれば、明日からでも美術商が始められる。
まあ、古美術商とは「祖父が仕入れた道具を孫曾孫が売り立てる」といういまどき流行らないビジネスモデル
林業に似ていますが、新たな仕入れをせずに在庫消化だけの美術商って、まあいいかも(笑)
しかし、変に人気が出て、無一物状態に早々となるのも面白くないし、
先祖伝来の道具売りで糊口をしのいでいるって思われるのも癪。
和建築は、限界まで室内に道具がないのがすばらしい。
ごてごてと道具で飾り立てているのは無粋だし・・・・そういうの見ると・・・・「この部屋って物置部屋ですか?」って皮肉るのがいい。
伝説の茶人「へちかん」のように手取釜ひとつで・・・って理想ですが、そうもいくまいが・・・


とりあえず、毎週一日は「整理日」
まずは平成時代のものから順番に・・・・戦前(第二次世界大戦ですよ)の文物の整理にかかれるのはいつごろかな?
それまで寿命が持てばいいが・・・・(苦笑)
普通の「実家のお片づけ」とは趣旨が多少違うんだよね・・・・








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