2018年1月4日木曜日

無毛美開閨中欷歔



年始早々に淫靡な四文字熟語が並びます。
林住期の隠遁素浪人にはあるまじき...ですが、これは断腸亭日乗の一節
永井荷風なんて今時流行らないが、彼の日記(日乗)は、
荷風全集に匹敵する分量。
けだし、ドナルドキーン先生が喝破したように、日記文学は国文の重要な分野なのです。
元来私的であるべき日乗を公開に耐えれるように記述するのが、倭の伝統。
しかし、荷風先生はあまりに赤裸々に曝け出しすぎます。
だから、四畳半襖なんとかの作者とされるのですよ。

今日のタイトルは、馴染みの芸妓(まあ枕芸者)を一言で言えばって事
大体想像がつきます(^^)
なんと養女にしようとまで思ったらしいが、なんともアバズレで、
まあ閨上手は危ない。


大正六年、而立の歳位から死ぬまで書き続けたらしいが、
感心するくらいに、紅旗征戎には興味がないらしい。
少なくとも床屋の政治談義みたいな記述は皆無に近い。
これは見習わないとなあ....

しかし、彼が背を向けたメディアの話題のあれこれ
歴史年表を横目に岩波文庫版で拾い読み中
荷風日記の完全版を読もうとまでの意欲はない。
って言うか、時間がない。


朱庵日乗もいつまで続くかなあ
爪の垢を煎じるまでも私淑していないが、
あのライフスタイルは羨ましいと思う今日この頃。



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