誰もが知っているハリウッドセレブ
奇行と浪費家
大箱向けの大作...カリブの海賊とかアリスの不思議世界とかの愚作のエキセントリックな演技を見れば、稀代の大根役者としか思えない。
しかし、作家主義的な意識高い系単館にしかかからない佳作を観れば...やはり凄いわ。
ニューイングランドあたりのアイビーっぽい大学の文学部教授。
品行方正・真面目でエレガントなんだが、妻は不倫、娘はレスビアンな仮面家族。
余命半年の癌告知を受けた時から物語は始まる。
これでキューブラーロスの「死の受容の五段階」を思い浮かべないようではプロ映画鑑賞家の名が泣く。
否認
怒り
取引
抑鬱
受容
知的エリートだって、否認や怒りからは逃れられない。しかし、早々に取引や抑鬱を克服し、受容の高みに立ち至る....
孔子的には「惑わず、天命を知り、耳順がい、矩を踰えない」域に到達したというべきか。
ある種のシルバー映画かなあ
密林に君臨した巨象は死を悟れば、ひとり群れを離れて姿を消すんだよね。
それを家族も従容として見送る...今風の別れの風景。
結構含蓄深いのです。
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