2020年9月16日水曜日

これからのアカデミー作品賞

 For the 96th Oscars (2024), a film must meet TWO out of FOUR of the following standards to be deemed eligible:

STANDARD A:  ON-SCREEN REPRESENTATION, THEMES AND NARRATIVES
To achieve Standard A, the film must meet ONE of the following criteria:

.......

四つの基準のうち、その二つが満たされた作品だけが、作品賞の栄誉に輝くことが出来る...

その基準は、作品そのもの、作品の製作、マーケティング、あるいは雇用や人材育成にまで及ぶ。

一番肝心の「テーマ、キャスティング」について述べれば....(超単純化しますよ)


人種的民族的性的マイノリティあるいは障碍者をキャスティングするなりそのような事象をテーマとすること


アカデミー賞そのものがアメリカ映画の健全な発展に貢献する作品なり映画人を顕彰することが目的の「私的な」栄誉ですから好きに決めればいいことだし、

第八藝術たる映画の藝術性の向上には興味がないようですから...保守系批評家から「赤デミー」と揶揄されても意に介さないし、ビジネスとしてそうすることが有利と判断したのでしょう。


チャイナ市場にターゲットを当てれば、媚びることも追従することも辞さないハリウッドですから、目的的にさまざまなタイプの作品を作り出してきた。

キャスティングにマイノリティ性を考慮することは、今までも行われてきた。

例として「荒野の七人」

オリジナルは白人ばかりが七人

リメイク版は、アフリカン、ネイティブ、アジア人、、、思い出せないがヒスパニックもいた筈だ。


問題はテーマなんだが....これもみようによっては、マイノリティなテーマや障碍者をセンターにすると受賞確率が高いのよ...

つまり、画期的そうに見えますが、案外したたかな選考基準なんですよ。


参考までに、過去の作品賞作品の基準該当性(テーマやキャスティングに関してのみ)


パラサイト ◯(コリアンしか登場しない)

グリーンブック ◯(主演がイタリアンとアフリカン)

シェイプオブウォーター ◯(主人公が会話障碍者)

ムーンライト  ◯(主演がアフリカン)

スポットライト

バードマン

それでも夜はあける ◯(主演がアフリカン)

アルゴ

アーティスト

英国王のスピーチ ◯(主人公が吃音症)


2010年代の作品賞の半分以上が該当します。

スポットライトもボストングローブ社のメインの記者が

ヒスパニックだったかも知れない。






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