ムッソリーニが身の程知らずにも東部戦線にまで戦線を広げた事績はよく知らない。41年7月から43年2月の間で、不承不精ながら獅子が統率している間はなんとか優勢であったが、獅子は飼主にしばしば反抗する、更迭された後の後任が羊のため散々な結果に終わったらしい....古来征戦幾人か還る
ミラノに住むマストロヤンニはナポリ娘のローレンと恋に落ち結婚。兵役忌避の仮病がばれて懲罰的に東部戦線におくられ、そのまま行方不明.....
マストロヤンニの生存を確信するローレンは、スターリン没後(53年以降のどこか)ウクライナ(と思われます)に単身夫探しの旅に出る。
やっとの思いで探し当てたマストロヤンニはウクライナ娘と幸せな家庭を築いていた為、傷心のローレンはそのまま帰国
こんな恋愛映画が半世紀前に馬鹿当たりしたのです。
一面の向日葵畑の映像に圧倒されたのか、マンシーニのテーマ曲に陶酔したのかそれは知らない。
ウクライナ娘を演じたリュドミラ・サベーリエワの可憐さに胸を焦がした...のであれば分からなくはない。彼女はマリインスキー劇場のバレニーナ出身。モスフィルムが国家の威信をかけて製作した「戦争の平和」のナターシャに抜擢された経験は伊達ではない。
しかし、オリジナルネガが紛失していたようで、苦労してリマスター版を作ったのですが、画質はイマイチ、音質は...ロバの耳でも
実は、映画はそのままでは終わらなかった。
愛情深いウクライナ娘の後押しがあったのでしょうか、マストロヤンニはローレンに逢いにイタリアに舞い戻ってきたのです。本当のドラマはここから...
途中で帰ろうと思ったが、俄然面白くなる。
イタリアとソ連の合作です。従っていささかプロパガンダ的な部分が鼻につく。ナチスは残虐で、ソ連軍は英雄的で、ウクライナの大地は豊穣で、共産主義社会は繁栄している....なんともアホらしい
0 件のコメント:
コメントを投稿