2020年9月22日火曜日

TENET ふたたび

 


改めて作品批評を....

しかし、ネットにはかなりな情報がネタバレ的に掲載されてますから、その行間だけを書くのはプロ映画鑑賞家としてもかなりしんどい。

まずこれ程安上がりに映画を楽しめる作品は古来稀。

007張りのスパイアクション

ダンケルクや1917クラスの戦争活劇

タイムトラベル的なSF作品

ヒッチコック並みの比喩や暗示満載のサスペンシブルミステリー

なんかを三本立て的に一気にたのしめる二時間半


まず「TENET」を「回文」だと決めつけたのは、正鵠を得ていない。正しくは源順が得意とする言葉遊びの極地...双六盤歌の亜流です。

単純に言えば、言葉のクロスワード...しかし、文字数が限定的ですから難易度云々の対象にもならない。

なんてまあ、源順はこれを三十一文字の世界でやってのけた!

委細はネタバレだし、先に書いた方もおられますから、洒落の部分は割愛。



We live in a twilight world ....

テロ鎮圧部隊の合言葉

赤穂浪士は「山と川」でしたから、なんとまあ田舎侍の教養のなかったことよ....

エスピオナージュの世界はフィジカルアスリートに加えてインテリジェンスが当たり前。

名前不詳の主人公は「ホイットマンの詩歌かい?」って...

結構有名らしいがアタシは知らなかった。

確かに、ジェームズボンドはオックスフォード出身だし、ジェイソンボーンだって、原作ではキャリア外交官。

この主人公の怪しげなパートナーは、彼にややこしい時間論の説明ができるMSの有資格者。

説明を受ける方も理解できる程度のインテリジェンスの持ち主のようです。アタシは無理だ。

因みに、演じている役者は、デンデルワシントンの御子息。NFLのプレーヤーだったが、怪我で俳優に転じた。

最後に...冒頭のテロリストが襲撃するキエフのコンサートホール。

実はエストニアのリンナハルがロケ地

音響の程は知りませんが、なかなかの空間美です。


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