2023年9月13日水曜日

命の値段の

 諸般の事情により、二日遅れのリリース



大統領の日記の一節


あれは21世紀のパールハーバーだった!

なるほど
ネオコンが企んだイスラム潰しの謀略だったとの間接話法か?、、、なんて陰謀史観を書こうというのではない。
単に想像しようもない悲劇に遭遇した為に驚愕し茫然自失だったという意味だとしておくが、これだけは書いておく。

山本がやった事は愚かしくて不十分な空爆だったと思っているが、非戦闘の一般市民を標的にするような非道な真似だけはしていない、、と



アタシはあのテロ事件についてよくは知らない。

日本時間で夜の十時頃だったが早々の爆睡中で、アタマの中の論理的な整理がつかないままに毎日が過ぎた。だから数千人余りの犠牲者と遺族を救済する立法措置がなされ、DCでもなうての敏腕弁護士が調停の任にあたったことなんかは知らなかった。

その弁護士の著作に基づくネットフリックス製作の映画(劇場公開されたらしいがこれまた記憶にない)



アタシの興味は本事案は、ADRの一種だから補償総額が幾らだとか、どんな調停テクニックを使ってのかとか、、、そもそもかような仕組を考えたバックグラウンドにしかない。

別に犠牲者やらを哀れんだ事が一義ではないはずだ。仮にもクラスアクションなんかで大規模訴訟となれば長期に渡りアメリカンの政治と経済が麻痺する。つまり「訴訟権放棄の代償が補償金支給」であり、早期解決が期待出来る。

あざとく言えば、被告になったであろう大企業(主として航空業界)の救済が目的で信じられないスピードで特別法ができた。


無論全員が応諾したわけではないが、五千六百人余りに70億ドル強が支払われた(単純平均値は、、、凄いなあ。意味不明な事業に湯水のように公金を使う割に国民の命と暮らしに冷淡な某国じゃ考え難い)


それに、ファイトマネーを弁護士に払わなあかんし、一体幾ら......俄かに信じ難いことなんだが、これは二年間のプロボノだったらしいし、スタッフの報酬は彼のローファームから出したんだろう。

国家への奉仕という義務を弁護士ですら果たしたのだ。二年間にわたり事務所が無収入で、、、これはもう言葉にならない(もっともこれ以降大規模調停案件を独占するようになったみたいだから、下衆な言い方ですが元は取った、、、かな?)


しかし「命の値段」の算定なんて、個々には合理的に見えても鳥瞰すれば矛盾だらけ。

それはフォーカスの当て方次第で鵺のようになんとでもなる世界。

また、その「値段の受取人」にも考え方次第でなんとでも、、、当時の事ですから補償金の受取人になれないパートナーとか、犠牲になった夫の非嫡出子はどうなるの?

調停がこじれない方がどうかしている(^^)

まあそんな時には、老練な調停人はサラリというのです。


公平か平等かどうかは人それぞれ立場でなんとでも言えますから、議論は空転するだけです

そんなことより「あなたとその家族がこれから前向きに生きていく為の視点で、、、」一日も早い解決を......


モデルであるケネスファインバーク弁護士のプロフィールは英語版ウィキしか有りませんが、記載分量からしてもかなりな大物な法曹人のようです。






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