2023年9月6日水曜日

ハリウッドのラストタイクーン

 




卓越したプロデュース能力を背景に業界に君臨。その権力を弱者の人権迫害(性加害)の為に長年行使した、、、、ところまでは同じだし、天網恢々.....も似ているが、風景としてはまったく異質にしか見えない。



映画界に君臨していたハーベイワインスタインは、ミラマックス社からは追放され、自分のプロダクションは破産。あちこちの裁判所で実刑判決が出ましたから、生きて塀の外に出る事はないし、こんな犯罪者って受刑者の中では恨まれるらしいから、なにかと酷いことになるだろうなあ。


方や、生きているうちに何度もメディアを通じて告発はされてきたが、狡猾なマスコミ対策で逃げ切り、東京ドームで盛大なお別れ会。結婚式と葬式では誰もが誉めて貰えるが、あの時に犯罪者に対して歯の浮くようなおべんチャラ言辞を弄した連中(知らなかったとは言わさない)は、未だ沈黙中。


メディアが「権力の監視機能」よりも太鼓もちに徹して久しいが、ワインスタインをおいつめたのは、NYTとニューヨーカー。どちらも一流に相応しい働き。

この報道を受けて、多くのハリウッドセレブが声を上げた。今頃になって尻馬にのるなよ!って冷ややかな向きもあるが、貝のように口を閉ざし続けるよりはマシかも。しかしいつまで「メディアの沈黙」という不作為の犯罪を続けるつもりかね?

そもそもが海外メディアが火付け役って角栄金脈疑惑とよく似た絵柄だ(^^)


本質は「エンタメ業界における性犯罪発生の構造問題への対処」ということだろうが、死人に口なしだし、数百人もの事件の究明と犠牲者の救済を細々チンタラとやってそのうちに胡散霧消しそうな予感。


逝去に伴い百億の単位で相続税を払ったらしいが、まだ百億の単位で資産が残っているはずだ。

その資産を被害救済と再発防止に拠出するくらいの事をやってもおかしかない。不法行為による損害賠償権や義務は相続の対象だし、、、、でも「時効の援用」の壁あるしなあ




こちらは「スキャンダル」なる邦題で公開されました。ワインスタイン事件の事だと勘違いして小屋に足を運んだが、、、FOXニュース創業者の性犯罪がテーマだった。

水に落ちてもイヌは叩きまくる、、、この執念を多少は学ぶべきかも。

0 件のコメント:

コメントを投稿