2023年9月19日火曜日

吸血鬼

 



小説としてまともなもの、、、というか、マトモな小説が世にでだしたのが19世紀。

ブラムストーカー作「吸血鬼ドラキュラ」
ホラーとしてはシェリー夫人のフランケンシュタインと双璧らしいが、ホラーの舞台設定としての「ゴシックロマン」に鑑み、作品の優劣は論を待たないが、なんとも冗漫でかなりな根気がないと読破は無理

しかし、吸血鬼ものならば「カーミラ」が先行しますが、、、オンナがオトコの首に噛みつくのは絵にならない。原作ではオンナの襟足に噛み付く、、、レスビアニズム。当時としては普遍的に許容されるものでもない。当たり前になったのは、、、



吸血鬼は貴族的な紳士に限らず、官能的な淑女でもあり得て、若いオスの喉首をかき切る。



かのブラムストーカーの原作は「序破急」みたいな構成なんだが、ドラマホラーとしては「破」の部分。

ルーマニアからロンドンに向かうデミテル号に積み込まれた多数の木箱の中に潜むドラキュラが乗組員をひとりまたひとりと、、、恐怖の要素に不可欠な逃げ場のない閉塞感満開がなんとも言えない。

しかし、この部分が映画素材になった例は聞き及ばない。

倫敦の邸宅の購入契約の為に若い弁護士が遥々トランシルバニアにやって来て、不可思議な体験をしたり(序)吸血鬼退治のためにヘルシンキ博士がおっとり刀でドラキュラの居城を襲撃したりとか(急)、、、



さしたる作品ではないが、それなりのホラー作品

登場する帆船の名前はデミテル

ググるにギリシア神話に登場する農耕の守護神とのこと。ほかにもなんかメタファーがあり気だがよく分からない。

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