2024年2月6日火曜日

葵上を鑑賞する

 



謡しかやらないが、やはり能楽は「舞う」もの
たまには、真面目に舞台鑑賞

葵上



御流儀が違うのだが、お着替えのシーンらしき部分がありますから、、、


一般にイメージされる能楽は、複式夢幻能と言われ、幽玄の極地みたいに高踏なんだが、大抵は睡魔との戦い(^^)

一方で外連味というかスペクタル系もあり、光源氏の正妻である葵上に取り憑いた六条御息所の怨霊退治の物語がコレ!



タイトルロールの葵上は登場しません(床に敷かれた小袖が病み伏す葵上をイメージさせます)

かような設えは「定家」もそうだし、ヒッチコックの「レベッカ」やシェイクスピアの「ジュリアスシーザー」も本人は登場しない、、、ってはなしを、舞台が終わったあと友人との呑みながらの舞台批評で、、、

しかし、二人とも記憶違い(^^)

レベッカはそうだが、シーザーはほんの少しだけ登場します。


能が変に長いのは「お色直し」に時間を要するから。この能は、一時間程度なんだが、シテは舞台奥の後見座と言われる場所で、小袖を被ったまま、能面を取り換える(泥眼から白般若へ)

この辺りの舞台転換から横川の小聖なるエクソシストと怨霊との戦いが見せ場。


源氏物語の葵巻をモチーフにしていますが、無論オリジナルに忠実でもない。

能楽の約束事として、御仏の法力はハッピーエンドを、生むということになっているだけ。



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