2024年2月16日金曜日

瞳をとじて

 昨年は、ベストテンを作る気力が失せたのだが(コレは!ってなのが複数本未公開の憂き目)、、、ことしは頑張れそう(^^)



芸術は辺境に花ひらく、、、と思えば、スペインとポーランドは似ている。隠れた映画大国。

無論テイストはかなり違います。まあ、これがテロワール。


直ぐに思い浮かべるスペインの名映画作家


ブニュエル

アルモドバル

そして、、、ビクトルエリセ(なんか誰も思い出せない。なんとも寡作で、半世紀でたった四本)


そのエリセの新作がやっていた!!



予備知識がないと多少複雑な構造を理解した頃には上映時間の大半は過ぎています(^^)


主人公の親友の俳優の失踪により未完となった映画の残片映像

その俳優と主人公の監督とのノスタルジックな回想

記憶喪失らしい俳優(もはや老人)を探し出すが、本物なのか?また記憶は甦るのかなんてミステリー劇


大衆映画的なつくりはしていませんが、可視化されるスクリーンには「事実」は映し出されない。

真実は、瞳をとじた奥にある。


以下、エリセのフィルムグラフィーから





どの作品にも、スペイン内戦からフランコ独裁政権の傷痕が滲み出てきますが、、、このあたりもポーランド映画に似たメタファーだ。



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