ままならぬは世の常
語調はスムーズなんだが、小賢しいだけの音楽家の手になる演歌みたいで、、、俗臭紛々。
とても王朝美學とも思えない。
実は、古今和歌集収録の大伴黒主の作。
なんせ、最下級の貴族にして伝不詳ながら六歌仙のひとり。
そんなことはアタシはどうでもいい。
しかし、「そのさまいやし。いはば薪を負へる山人の花の陰にやすめるが如し」と、紀貫之が古今和歌集仮名序で喝破したとおりだ。
あまつさえ、帝臨席の歌合でズルをやらかしたんだよ。
謡曲「草子洗小町」によれば、対戦相手は小野小町。
逆立ちをしても勝てそうもない。小町の出詠をあらかじめ盗み出し、、、当日、
恐れながら、小町の歌は古歌にて候(盗作だとクレームをつける)
そんな品性下劣な輩は、詠唱にも品がない。
話かえて
人麿(柿本人麻呂)は、赤人が上に立たむことかたく、赤人は人麿が下に立たむことかたくなむありける、、、
と仮名序にはありますが、アタシ的にはいささか褒めすぎだが、黒主と違い、品格があります。
0 件のコメント:
コメントを投稿