2024年4月7日日曜日

桜に春雨

 ままならぬは世の常



語調はスムーズなんだが、小賢しいだけの音楽家の手になる演歌みたいで、、、俗臭紛々。

とても王朝美學とも思えない。


実は、古今和歌集収録の大伴黒主の作。

なんせ、最下級の貴族にして伝不詳ながら六歌仙のひとり。

そんなことはアタシはどうでもいい。

しかし、「そのさまいやし。いはば薪を負へる山人の花の陰にやすめるが如し」と、紀貫之が古今和歌集仮名序で喝破したとおりだ。


あまつさえ、帝臨席の歌合でズルをやらかしたんだよ。

謡曲「草子洗小町」によれば、対戦相手は小野小町。

逆立ちをしても勝てそうもない。小町の出詠をあらかじめ盗み出し、、、当日、



恐れながら、小町の歌は古歌にて候(盗作だとクレームをつける)


そんな品性下劣な輩は、詠唱にも品がない。



話かえて


人麿(柿本人麻呂)は、赤人が上に立たむことかたく、赤人は人麿が下に立たむことかたくなむありける、、、


と仮名序にはありますが、アタシ的にはいささか褒めすぎだが、黒主と違い、品格があります。



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