長らく観たこともない国営テレビ局の朝ドラを話題にする気はないのだが、、、、
虎に翼って成句くらいは知っているが、後者は聞き及ばない。あまつさえ足して二で割ったような「虎に鰭」となれば噴飯物だ。
虎に翼の出典は韓非子「難勢」にあるが、韓非子のオリジナルではなく、旧周書の孫引きである。
しかし、単なるレトリックであり、論述のコアコンピタンスそのものではない。
それ勢(権力)は治に便にして乱に利なるものなり
故に周書に曰く「虎のために翼をつくる勿れ」.....かの不肖の人(愚か者)を勢に乗ぜしむるは是「虎のために翼をつくる」なり
地位とか権力は使い方次第。
馬鹿に力をもたすと不幸の元、、、なんて意味
この成句は、平たく言えば「鬼に金棒」と同じだが、さほどのネガティヴイメージはない。しかし、少なくとも本来の「虎に翼」の語義は、誤解を恐れずに分かりやすく言えば「気狂いに刃物」と同意義に近い。
言葉は独り歩きするし、いつの間にかネガティヴがポジティブに変わることもあり、この成句なんかは典型的。ドラマの主人公のモデルである法曹人は、卓越した、、、人格と見識や才能の持ち主であったと聞き及んでおり、天は二物や三物を彼女に与えたって意味で使っている。
それはそれでも構わないが、、、
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