2014年8月6日水曜日

折角なんだから、多岐多様に使ってみたくもなる・・・・



自衛権と正当防衛権はよく似たものだろうが、細かい話はさておき、
やむを得ない状況ともなれば、命と暮らしは他人の善意だけ頼って守れるものでなく、
自己防衛を避ける訳にはいかない。
不幸にして侵略者の生命身体になにかがあっても、違法性が阻却される・・・・
かといって、刃物を持ち歩けば銃刀法で引っ張られるし、
過剰防衛って言われるのも片腹痛い・・・


届きましたねえ(笑)
専守防衛用の非侵略兵器です。
おまちかねの鉄扇が「一本」・・・・??
実のところ、ここんところで疑問を持つかどうかであなたの文化度がわかる!

一般的には「一本」であるが、
団扇ならば「一枚」でもいいし、広げて使う扇だから「一面」でもいい。
しかし、護身用の守刀の代替品だから「一振り」とか「一口」でも間違いとも言い切れない
一握とか一柄という持ち方に照らした表現でもよさそうだ
実のところ、数え方とは奥の深いものだ・・・とかなんとかつまらんことで考えこむ(苦笑)



長さは、概ね「能扇」と同じの一尺強といいたいが、ジャスト一尺
一番馴染みがある長さに少し足りないがまあ致し方ない。
ちなみに毎度使用する「能扇」は、京都は超老舗専門店の十松屋さんのと決めてます。
なんちゃって、観光客が屯する烏丸三条上がるに位置するくせに日曜日はお休み。
もっとも、素人能楽師でも、予めお電話をして要件を言っておけば、裏口を開けていただけます。
お稽古用とか素謡用なんだから「鎮め扇」であればなんでもいいといえばいいのですが、
お流儀や演目にふさわしいものをってことで、時節ともなればお稽古そっちのけであれやこれやと・・・
結構な高級品なんですよ。

ちなみに、秋の会は「鉢の木」ですから、


扇の面の図柄を「妻」と言うのですが、
若い華やいだ役柄向きな紅入(妻が紅色)は避けて、紺色の「無紅」を用いる。
扇骨の色には「白骨と黒骨」があるが・・・ちょっと思案中
白骨は神体や男性、現世の役柄に用い、
黒骨は女性、幽玄の役柄と軍扇の意味から武将にも使うというのが定番
今回は、現世の鎌倉御家人の役ですから、どっちでもいいのかどうか・・・


さて、今回の鉄扇は、妻も扇骨も黒一色。
護身用だけでは面白く無いから姿形の典雅さにはかけるが、
セルリアンの舞台で使えば使えないことはない。


剥落した御家人であっても、いざ鎌倉!ともなれば

錆びたりとはいえこの刃
痩せたりとはいえこの馬・・・・



案外この無骨な鉄扇が舞台映えするかもねえ・・・
合気鉄扇護身術なんかの形を練習しつつ思案中です。






しかし、重いですねえ(苦笑)
涼やかな風はくるものの、腕の疲労で汗がでる。
やはり、広げて使うものではない。

0 件のコメント:

コメントを投稿