襲色目・・・ムツカシイ倭語ですが、かさねいろめと読む。
意味するところは、重ね着の場合の色目であったり、表地と裏地の色合いの
バリエーションだったりしますが、どっちにしても、すぐれて繊細な色彩感覚である。
外つ国の事例は知らないが、バリエーションの様々に典雅な呼称をつけ、
その呼称を知ることが、仲間内のマナーなりエチケット。
特に夏の生絹は、透過率が10%程度ありますので、鮮やかに涼やかに・・・
薔薇・・・バラじゃなくてそうび
と言えば、表が紅、裏が紫ってさっと目に浮かばないとセレブとは思われない。
雑な今様の世界の住人でよかった(笑)
インナー扱いのTシャツに蝉羽のような透過率の高いアウターを重ねるってお洒落がどうして浸透しないのか不思議でしょうがない。
夏こそ、この楽しみが最大値になるんですがねえ。
色目ではないが、色彩の組み合わせでは、トリコロールは、やっぱり美しい。
しかし東洋的には、青白赤よりも、青赤白黒の四色である。
四方に比定する色でもあるが、その理由は知らない。
東が春で青と言われれば、そんなもんかって思いはするが、たまたまそうなっているから、そう思うだけかも知れない。
しかし、刷り込まれた色彩の約束事とは意味深いものがある。
和食の色鮮やかさとは、この四色のあしらいにある・・・ってキッパリ。
ちらし寿司だって、よく見てくださいね。ちゃんと四色をあしらいます。
そうでないちらし寿司を出すお店だと、寿司職人の名折れだし、
あれをいれるなってことで四色バランスが崩れてしまうようでは、寿司を食う
資格もない。
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