2015年8月16日日曜日

夏休みのお子様向け有害映画




カネと地位とヒマがあれば、セレブは不善を為すと思われている(笑)
けだし、閑居為すものは不善の徒であることは、孔子様の時代からそうであった以上、普遍の真理である。

新しい建国の父は、罪を犯すことと働かざることに不寛容であった。
かような不逞の輩を淘汰することで、社会問題を一挙に解決するのが、驚天動地な政策。
年に二十四時間だけ、一切の犯罪行為を認め、ヒトザルの獣性を解放する・・・
一見、狂気に満ちた・・・でもある種論理的な政策が絶大な効果をあげた。

何事にも光と影がある。
影のみに焦点を当てて、過度な批判的言辞を弄することは理性的ではない。
しかし、どこにでもワルがいる。
最悪なワルは、グリーンゾーンで我が身の安寧を守りつつ、レッドゾーンの
危険な行為を煽り立てる悪行に耽溺する。
2023年のアメリカンの社会では、密かなるブルジョアジーの愉しみが暗闇の中ではびこっていた。



翻って、コスタリカの近辺の孤島。
あのジュラシックパークの後継エンタメ空間が人気を博している。
毎日二万人のゲストの殺到。
TDLをうわまわります。
遺伝子操作で人為的に作られた恐竜には、ある種の危うさと凶暴さを内在する。
史上最強と思われる恐竜が作り出された。
巨大で凶暴であるほどアトラクションに最適。
しかし、一方で最強の生物兵器とは巨大で凶暴な生き物である。
テーマパークの活況の影で蠢くのは、産軍一体のなかで、より利潤を求めて恐竜の兵器化を企む勢力のようだ。


たかが映画(笑)
ブラックなまでに酷使される俸給労働者が、一瞬の快楽と慰安を求めているときに
余計な人民芸術論めいたモチーフは余計である。
その程度の知性が求めるのは、笑いと涙とちょっぴりな興奮に最後の感動。
お盆休みに、義務的につまらないキネマ三昧をやってしまったことだ。
だって、大好きな「耽美・退廃・倒錯」って、最近はやらんのですよ。
映画館が学校だった・・・なんて教養主義にも相容れない。


次は、サディスティックなまでに過酷な長時間トルコ映画でも見に行ってきます。
一応、カンヌのパルムドールに輝きました。
どうも、爆睡しそう・・・・苦笑




0 件のコメント:

コメントを投稿