売文の徒なる存在は、無頼の穀潰しの文科系と相場が決まっている。
しかし、稀には、理科系も居るもんだ。
森鴎外
寺田寅彦
梶井基次郎
錚々たるメンバーですが、これだけ(笑)
あとは、まあどうでもいいが、どうでもいい存在の一人が、東野圭吾
文字数だか、ページ数で売るような雑文ミステリーの権化。
なかには、お好みなこれって作品も無いではないが・・・・加賀恭一郎シリーズは部分的にお好み。
その彼の理科系のプライドかけてってのが
天空の蜂
今度映画化されるそうですが、メッセイジ性がよく見えません。
原作の通りだと映像にはならない。
敦賀あたりの原発に対するテロ行為が主題ですが、ちょっと屈曲性が
酷すぎる。訴えかけようって意図性も強つぎる。
たかがエンタメ。力が入りすぎ(笑)
だっから、そんな部分は全部刈り取ってしまうのだろう。
まあ、本当のところ、内部犯の確信的テロ行為は防御不能である。
そういう不都合な真実は無視しないとストレスがたまる。
いくら頑張っても事件や事故は起きる。
事件を起こしません・・・なんて出来もしないことは口走らない。
被害は最小限に食い止めますって言っておけばいいが、最初に間違ったことを
言ってしまった以上、いまさら取り返しがつかない。
この小説は、たった一日の出来事
短い時間でよくぞそこまで真実というか摂理に肉薄したものだ。
1995年の刊行ですが、当時の倭国のおまわり君は優秀だったんだろう。
今時の警察小説にありがちな、キャリアとノンキャリ、本部と所轄、県警同士の壁や葛藤、暗闘
なんてことは全く出てこない。
敦賀あたりの原発に、強奪した最新鋭超大型ヘリを激突されたくなかったら、
全ての原発を廃棄せよと脅迫するテロリストたち。
政府は、飛翔物が激突しても「安全」と発言してきた以上、危険だから廃棄しますなんて口にできない。同様に危険でもない以上避難指示もだせない。
しかし、内心は・・・・どうなんでしょう。
発電所上空は飛行禁止区域ってことになってますが、絶対安全ならば、この規制自体がナンセンス。
最後は関係者の必死の活躍で予定調和に終わりますが、本質的な課題は解決されたわけではない。
今年も暑い夏・・・・あんまり節電って騒ぎませんねえ。
原発が一基も稼働していませんが、なんとか・・・石油価格が低落しているおかげで
なんとかなっています。これまた、課題解決には程遠い。
世界の流れは、核電力廃止の方向・・・なんてメディアが書くとそうなんだって刷り込まれるが、どうしてその流れなのかってことを考えないと理解を誤る。
化石燃料が無尽蔵にただみたいに手に入るならば・・・・
一年中が猛暑日で、晴れ晴れマークとか・・・
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