2015年8月25日火曜日

泪橋



上野の美術学校の美術館では、季節感溢れる「ゆうれい画」の展示会をやっている。
9月の中旬くらいまでだが、そろそろ片面涼しくなってきたから見頃かもって
思いつつ・・・
 
最近のこと、見るともなくBSの画面では「居酒屋ゆうれい」を放映中。
正確には、リメイク版である。
卑俗な表現をすれば、当代きっての美魔女と熟美女の共演。
居酒屋のオヤジの前妻(死去)と後妻を、松坂慶子と鈴木京香が演じている。
お話はたわいない・・・と思うのですが、いつもTVはつけていてもサイレントが多いし、
まじめに見ることは少ない。
しかし、ふたりともお綺麗です。

で、思い出したのが・・・夏目雅子さん
ご存命であれば、おいくつなんだろうか?(57年生まれですねえ・・・命日は9月初旬)
彼女たちを二人足した以上に艶ではなかっただろうか・・なんて想像しながら、
一番の作品は「時代屋の女房」だよねって、普通ならば「鬼龍院花子の生涯」なんかを指折るんでしょうが
プロ映画鑑賞家の視点はユニークなのです。


記憶もおぼろげなんですが、時代屋というのは古道具屋さん
ふらりとやってきて住み着くが、そのうちにふらりと姿を隠すって役柄の夏目雅子さん。
この古道具屋さんは「泪橋」のちかくにある(実際にあったそうです)
泪橋って言えば・・この橋を越えれば山谷(いまはなき地名)のドヤ街。
落ちぶれて、二度と戻れぬ三途の川渡りみたいなものであるが、
映画ではたしか大井辺りだったような・・・



知らないことを知ることは楽しい。
実は「泪橋」は東京に二箇所ある。
小塚ッ原と鈴ヶ森の近く・・・つまり処刑場の道行の途中なのです。
かかるがゆえに「泪橋」かあ

大井の泪橋は未見ですが、山谷の泪橋を越えたあたりは、やっぱりちょっと雰囲気が違う。
釜ヶ崎に三角公園あたりに比べれば、お子様向け遊園地程度ですが、
人品物腰卑しからざる初老の紳士が足を踏み入れるとことろではない・・・が朝の散歩コースの一つです。




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