2015年8月26日水曜日

人の不幸はカモの味


兄弟は血を分けるが、才能は分け合わない。
兄弟で、役者、アスリート・・・様々いるものであるが、揃って超一流はおろか、
一流も極めて少ない。
特に、最強最大の才能だけで勝負をする世界は然り。
まあ、芸人の世界は・・・

ヒキ
ウン
実力って言われる世界だから、能力以外の要素でセンターを張っている例は多々ある。


ジェイクギレンホール
お姉さんもプロ好みの役者である芸能一家。
渋い役柄で、プロ映画鑑賞家の推奨銘柄。
彼の新作が、単館ロードショウスタート!
この作品なら、シネコンでも十分観客動員が期待出来る。
一千万ドル以下のローバジェットながら、オフィスボックスレシオは、ゆうに4倍を超えましたから、これは美味しい。
オスカーの脚本賞にも輝いた。

主人公は、LAの無職な盗品故買稼業
ある時から、衝撃映像を視聴率に苦しむTV局に売り込む事で、
少しずつ成功の階段を登り始める。
要は、品性下劣で倫理観も希薄なパパラッチ。
あくなきスキャンダルの追求者。
スキャンダルは、高見にいる者が奈落に落ちるからこそ、その旨味が増す。
ディレクターは要求するのですよ。

アッパーミドルのホワイトが、プアーマイノリティに蹂躙される絵が一番

絵にさえなれば、捏造、やらせ・・・なんでもあり(笑)
大メディアが要求するし、その先には、期待感満載の大衆がいる。
一概にパパラッチが悪いとも言い切れない。

ある夜、邸宅に押し入り、家族全員を惨殺したスパニッシュに遭遇
最高の絵が撮れた!
最高の素材は二度美味しく味わうのがプロの技・・というのがオチであり、
軽々にバラすわけにはいかない。

天網恢恢疎にして漏らさずというが、このオトコ、いつか高転びに転ぶだろうよ。
ジェイクは芸歴に恥じない名演です。





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