2015年8月9日日曜日

学校の怪談(神仏の怒り・・・続編)




さて「怪談」をグールグ翻訳でくぐれば「ゴースト・ストーリー」となる。
翻訳レベルが高いとも言い難いが「ホラー」と翻訳しなかったところをみれば・・・
逆に HORRORは「ホラー」
適切な倭語がないということである。
怨霊はと・・いえば「復讐する幽霊」という英語が当てられる。



クールジャパンの代表格(こんなものが代表っていささか恥ずかしいが・・)であるアニメ
かの「学校の怪談」は、海外での人気ランクの上位らしい。
なにがウケるのか?
浅学非才にして、原作は知らないし、映画化された作品もみてい・・る訳がない(苦笑)
原作者が、正しく日本語を使い分けたかどうかは知らないが、
怪談という以上、幽霊話である。
怨霊ではないので、ヒトザルに恨み辛みをかき口説くように語ることはあっても
祟るような恐ろしい真似はしない。

お岩様も、お菊さんもお露さんも、つれない仕打ちを嘆き悲しみ訴えるだけ。
あとは勝手に、身に覚えのある伊右衛門殿を始め色悪が自滅する。
ギリシア悲劇では、登場人物は天に向かって朗々と自己主張するが、
倭国はうつむき地霊に語る。
つまりは、西洋は「攻撃的」なのです。
前世や当節の悪業があろうがなかろうが、魔物は容赦なく襲ってくる。



阪神間の巨石信仰の胴元ともいうべき「甑岩」は風前の灯。
別に「ご神体本尊」自体が「爆破」されるわけじゃなくて、
分家筋の大石が厳しい状況にあるということ。
本当に「爆破」されるって決まったわけじゃないが、ネット過激派はそうアジります。。
一定の範囲で「保存」されるかもしれないが、
開発業者の氏素性や過去の所業を見ればほとんど期待はできない。

この学校の敷地は、元々は神域であり近隣住民の入会地(共同所有物)で、
その後区分所有化されたみたいです。学校側の要請で売却を決めたが、
信仰の対象物にふさわしい一定の「配慮」を行うことが条件で半世紀の間
紳士協定は順守されてきた。
売家と唐様で書くような三代目かどうか知らないが、学校経営に失敗し・・・
ともかくも、高くさえ売れれば、あとは野となれ山とってことのようです。
倭の神々は、祟ることもせずに、ただただ地の底から恨み辛みを語り続けるのでしょう
お祀りする神社サイドも・・・声高に「祟じゃ!」と言い立てることの慎みを求めている。
けだし・・・これが「学校の怪談」ってもんで、ホラーじゃない。
 
まあ、末世末法の時代
こんなことは倭国のあちこちで起きている事象です。
神宮外苑だって、あれは明治神宮という神域の一部。
倭の原風景との調和もへったくれもない競技場デザインを採択するセンスにオブジェクション
というのは、和の心である。
予算が倍にならなかったら、あれでもいいってことじゃない。


そういうような健全な社会常識が、うまく働いてくれるといいのですがねえ・・・




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