2016年1月25日月曜日
2月8日
仕事そっちのけでTVにかじりつく(たった一度の)午前中なのですよ。
しかし、スタジアムの熱狂・歓声に同調するだけではいけない。
事件は現場で起きている・・・なんてつまらん台詞に相槌しているうちは倭国に明日はない。
事件は「会議室」で起きているのだ。
2014年のNFLの「ドラフトデイ」は、スーパーボウル以上の興奮の一日だった。
主役は、クリーブランド・ブラウンズ。
フットボールの聖地に近く、チーム愛は全米一・・・なんだが、弱小チーム。
スーパーボウル出場はおろか地区優勝からも遠ざかっている。
NFLのリーグ運営理念は「戦力が均衡した32チームが切磋琢磨」し、
あらゆるシーンがショービジ化させることにある。
現場の戦闘は言うに及ばず、ジャッジに対する異議申立て(チャレンジといいます)だって、
優れて戦術的なのです。
したがって、ドラフトでは、その理念にそって・・・(TVでライブ中継も)
下位チームから指名する
チーム間の指名権の取引は可能(来年以降の指名権と今年の指名権の交換とか)
指名権に付随してトレードも可(RBとセットで今年の指名権が欲しいとか)
7巡目までの指名ですので、224人の将来有望な若手の人生が決まるのです。
因みに、戦略均等化のために選手の報酬総額上限も決まっています。
やむなく高報酬の有力選手を放出することもあります。
それに、高順位で指名すると、契約金も報酬も高めに設定されますから、選手選びにもソロバンが必要
下位で指名すれば安上がりなんだが、他のチームにさらわれるかも・・・・
長期的なチーム編成を睨んでのドラフト戦略といえば、そうなんですが、
早い話が会議室での狐と狸の化かし合い。
興行(経営)も大事だし、ファンの声だって無視できない。
クリーブランドのGMは、外野の声に押されて、不本意ながら、将来三年間の指名権と
交換で、下馬評一番のQBの獲得を余儀なくされたんですが・・・
ドラマはここから始まります。
なんだかんだあって・・・・
お目当てのLBを一位指名
監督熱望のRBもゲット
駆け引きでスペシャルチームのKもついてきたし、来年以降の指名権も取り戻した・・・
という夢の様なお話
エースQBも怪我から回復し、今年はっておもったが、結果は、地区最下位(涙)
映画「ドラフトデイ」のように現実はうまくはいかない
すっごく面白いのにどうしてこの映画は話題にもならなかったのか?
現場の白兵戦は確かに面白いが、たかが戦闘局面ではないか。
戦術や戦略の方が上位概念だとは誰もが知っている。
戦術や戦略は、会議室での知的ゲームである。
ド派手な腕力勝負の勝ち負けに一喜一憂し、ロジスティックとインテリジェンスを
無視した結果は・・・・70年前に証明済みだが、歴史や体験に学べない馬鹿は
どこにでもいるが、いささか数が多すぎる・・・という倭のレベルの証明だと思っている。
知力限界まで戦うボードゲームは、最高級の知的格闘技なのだ。
愚かしいボールゲームよりも、東京五輪種目にふさわしい。
さすがにお隣の大国は、凄い。
かのお国の国体種目には「囲碁」がある!
まあ、こういう風にスポーツ素材を調理できる腕前こそが映画大国の底力である。
さりとて、見るスポーツとして最高なのが、アメリカンフットボール
その最高峰がNFLのスーパーボウル。
順調にレギュラーシーズンの好成績チームが勝ち残りました。
本当に強いチームは、長丁場も一発勝負も無関係
今日、リーグチャンピオンが決定し、2月8日がスーパーボウル。
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