2017年7月22日土曜日

若き日の歌姫の苦悩




個人全集なるものはまず持たない。
特段の理由はないが、岩波の漱石全集を見れば分かってもらえるでしょうか。
舞台裏までこじ開けてライブラリー化してなにが楽しいのか?
全人格的に作者を理解するため....ほんとちゃんちゃら可笑しい(^.^)



未確認ですが、あの「歌姫」は教職の資格を持っているとおもわれますが、
母校での教育実習での心の迷いから、歌手の道を選んだ..らしい
確かに、唯一彼女の作詞集だけは全てもってますが、
試験問題に「作者の意図を述べよ」なんて....大抵作者は模範解答を見て卒倒する。

同じようなエピソードは、JPOPSごときのライターでなくとも、
小林秀雄さんだってお孫さんから質問されて絶句してます。

意図と解釈は別物、似て非なるもの
歴史の試験問題に考古学的世界を出題するくらい、文芸を問題にするのは無謀なのです。
多くの場合、無垢な魂は作者の意図に素直であり、指導要領作成者のような連中とは相容れない。
結果それで人生が変わる事もあるだろうが、世の中そう言うものだ。
模範解答とは、所詮その程度のこと。

教育実習にやってきた歌姫に指導要領の疑問を突きつけた高校生の彼女のあとの人生は
知るべくもない。
その実習生がとんでもなく大人気な歌手になった事を知っているかどうかは解らない。
その細やかなエピソードを彼女の歌集の前書にそこはかとなく書いてある事にその高校生が気が付いただろうか?


リンク映像は昨年大人気な、ママさんコーラス、結婚式、カラオケな定番曲。
昔のアルバム収録の地味歌ですがねえ...
これまた多岐な解釈が可能な名曲で、彼方此方のママさんコーラスの指導者は、
訳知り顔の解釈を日々のたまっているそうです。

最後の歌詞が「仕合わせ」なのですが、
「幸せ」でなく、仕付け糸が縦と横ぴったり合わされる様が、なんとかかんとか(^.^)
この程度を最初に講釈すれば、ママさんたちは大感動らしい。
まあそれでオクターブ高く声が響くなら結構な事。



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