2017年7月30日日曜日

疑いて人を使う勿れ、人を使うに疑う勿れ



上に立つ者の最大の権能なり権限は「人事権」だと言われる。
逆に言えば、人事権を巧みに使いこなさせるものが名君なり名経営者ということになる。
自分で何もかもするに等しい個人商店や中小企業ならいざ知らず、基本は司司に任せるわけである。
安心できない輩に任せてはならないし、任せた以上あとできることは解任するか責任を取るか(基本は同時です)

社長の最初で最後の仕事は「後継者選び」というのもそういう文脈である。

タイトルのレトリックめいた漢語は金史が出典だとあちこちに書いてある(本当かどうかは知らないが、史書にありげな表現)
背景はよくわからないが、人材等々に関してブレーンが進言したのであろう。
この手の話は、当り前にできていれば箴言的に歴史に残らない。
人事権を巧みに行使できていない事例があまりの多いから後人に語り継がれる。

いまでも口にされる「会社の寿命は三十年」
要は「代替わりリスク」のことであると思えばいい。
本屋さんに並んでいる企業審査マニュアルなんて嘘ばっかり・・・とは言わないが、
それだけを信じているとお人よしと言われる。
財務諸表の数字で本当に見るべき点はまず書いていない(そもそも中小企業の決算書って嘘ばっかりです)
真っ当な後継者がいるか銀行が最後まで面倒見てくれるかだけを見ればいいが・・・これって定量的に測定しがたいのですなあ。


近々内閣改造らしい。
責任野党とやらも代表交代だって。

どっちも「まともな人事権行使ができなかった事例」として歴史に残りますねえ。
というか歴史で語られることは「何度もできなかった無能」としてだろう。
間違いは誰にでもあるし、失敗すれば学べばいい。
間違いの一度目は「悲劇」だと思ってもらえるが二度ともなれば「喜劇」と揶揄される。

それ以上度重なれば・・・劇場は閑古鳥(笑)






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