2018年5月31日木曜日
個人的なメモみたいなもの(^-^)
スペイン人だっけ?
アルモドバル監督の選んだベストフィルム!
かなりエキセントリックです。
多少の論評
トーキー以来でも百年の歴史のある大衆藝術。
誰が選んでも、それなりの見識があれば、それなりの作品を選ぶものだ。
しかし、何故この作品を除外したのか....
興味があるのはそういう部分。
1. The Night of the Hunter (1955)
2. The Rules of the Game (1939)
3. All About Eve (1950)
4. Leave Her to Heaven (1945)
5. North by Northwest (1959)
6. Out of the Past (1947)
7. Midnight (1939)
8. Some Like It Hot (1959)
9. Touch of Evil (1958)
10. Senso (1954)
11. Journey to Italy (1954)
12. Opening Night (1977)
13. The Apartment (1960)
14. To Be or Not to Be (1942)
15. El (1953)
16. The Quiet Man (1952)
17. Amarcord (1973)
18. Blue Velvet (1986)
19. The Red Desert (1964)
20. The Finger Man (1962)
21. The Criminal Life of Archibaldo de la Cruz (1955)
22. Easy Living (1937)
23. Funny Face (1957)
24. Johnny Guitar (1954)
25. Husbands and Wives (1992)
26. Letter from an Unknown Woman (1948)
27. Raging Bull (1980)
28. Rashômon (1950)
29. Schindler’s List (1993)
30. Splendor in the Grass (1961)
31. The Dead (1987)
32. The Searchers (1956)
33. Vertigo (1958)
34. 8½ (1963)
35. The Red Circle (1970)
36. Citizen Kane (1941)
37. The Godfather: Part II (1974)
38. Taxi Driver (1976)
39. The Executioner (1963)
40. Viridiana (1961)
41. Eyes Without a Face (1960)
42. Nightmare Alley (1947)
43. The Killers (1946)
チャールズロートンのグロテスクなスリラーがトップとは
彼らしい(^-^)
邦題は「狩人の夜」
直訳ですが、変にひねる必要がない。
ベストテンには、スリラー系・サスペンス系がズラリと並びますが、
第十位にヴィスコンティの「夏の嵐」
キネ旬の年間ベストで大多数の選者から無視された傑作
映画を贅沢な感覚で実際に作るというコトが理解できない、
今も出来てませんが、時代だった頃のこと。
塩野女史が余りなセンスに激怒した邦題
フィルムグラフィー的には最上位でもないが、
選んだココロは分からなくはない。
邦画は一本だけ。
七人の侍よりもコレを選ぶのは全体の雰囲気からして然り。
だっから...映画史ベストに必ず選ぶだろう
ベルイマン
タルコフスキー
はシカトされたのです。
ひたすらミステリー性だけで選んだ(そうと思えない作品もありますが)
ベストなのです。
2018年5月30日水曜日
パンパン パンパン パパンパン
襲名披露公演には、祇園なりの手打、祝舞が付き物
本場物が見つからないので代用品のリンク映像で御容赦。
まあこんな晴れやかな気分だと言うこと。
場末の文化ホールですから、おなじものは無理と言うもの。
一門なり客演の芸人さんの芸を拝見。
あとは口上と拍手(柏手じゃないですよ)
今日は四代目春團治の襲名披露公演。
なんといっても、初代は女性の敵
芸のためならオンナも殺す...ちがうなあ、泣かすだ(^-^)
醜聞は芸の肥やしなんて、古き良き時代。
いまや、スキャンダルは芸人生命を断ちかねない。
多分ですが、今後芸術は確実に衰退あるいは脆弱になります。
誤解を恐れずに言えば、
オトコ喰いの魔性のオンナは畏怖されても、非難はされない。
しかし、逆は....
セクハラは犯罪ではない。これはその通りですが、
のたもうた本人も咎めるほうも分かって居ない。
法律は最低限の道徳。
法律に違反して居ないからと胸を張るような事ではない。
事例は言挙げしないが、道徳や倫理に違背する事の方が、遥かに問題な事もある。
落語をリアルに見聞きするのは久方ぶり。
客層を見る限り、未来は暗澹だ。
若い世代も、世界に雄たる話芸のサポーターになって欲しい。
蝸牛は、更に絶滅危惧種な芸事のメセナで手一杯なのです。
手締めもローカル色豊かに、大阪締めでした。
多分みなさんは知らない。
知名度的には
三本締め
一本締め
一丁締め(一本締めと錯乱されます)
一つ目上がり
なんですが、難波はこれが保守本流だとされますが、
いまどきはマイナーじゃないかなあ。
浅学非才な蝸牛は知らなかったし、やったこともなかった。
リンク映像は、朝ドラからお借りしました。
大阪締めが幾度も出てくるようですので、
船場文化のご紹介番組
ならば、勝手借用も御許し頂けるかな(^-^)
2018年5月29日火曜日
大江山
ねえって、もうすぐ締め切りだけど、代作頼んだママからLINE来た?
ママは丹波なんだからすっごく遠くって、LINEなんかみてませんから!
一千年も前の機知に満ちたやりとりが未だに語り継がれる
有名なエピソードでしてあちこちの古書に登場します。
しかし、知名度が上がったのはこのおかげ。
大江山
生野の道の遠ければ
まだふみもみず 天の橋立
さて、金葉和歌集に元歌が収録されているのですが...
ふみもまだみず とあります。
この微妙な違い、なんとも言えない。
まだは、日本語の通説的な文法では、副詞とされます。
述語を修飾しますが、述語は否定形である。
だから...
まだ手紙はみてません(裏語義は略)
なのですが、語順に関わらず意味は変わらない。
問題はどっちがいいのかということ。
被修飾語のすぐ前に修飾語が在るべきが文法の上では
妥当なのですが、詩歌の気分はまた別。
破格で在ることが詩情を高めることはママあります。
オリジナルは「ふみもまだみず」でしたが、
定家が改竄というか書き換えたのでしょう。
しかし、理由が分からない。
繰り返して何度も詠訡するに....
オリジナルの方が良い。
理由はありません。
なんだかこれの方がしっぺ返しなんだからキリリとするほうがいい
くらいなもの(^-^)
作者は和泉式部の娘さん。
母御さまには及びませんが、相当なレベル
親御さんが立派だといじられる見本みたいなもの
実はいじった方の父親はそれこそ当代きっての大知識人
コンプレックスに悩んでいたんだろう
今回も、小式部内侍に返り討ち(^-^)
2018年5月28日月曜日
鬼退治
言い寄る深草少将に百夜通いを強いた小野小町は美人かもしれないが
意地悪なオンナだ。
だから晩年の小町落魄伝説...じゃなくてきっと実話だ。
言い寄るオトコにはある程度は優しくしませんとねえ(^-^)
和泉式部も似たような逸話があり、紫宸殿前の梅ひと枝を取ってきてくれたら
結婚してあげる....
古今東西どこにでもある婚姻試練譚
結構危ない目にあったが、ミッションコンプリート!
藤原保昌は、晴れて何人めかは知りませんが、夫の座を射止めた。
武勇の人らしいが、歌人でもあった。
後拾遺和歌集に収録されていると言うので、紐解くに...
方々の 親の親どち 祝ふめり
子の子の千代を 思ひこそやれ
奔放な魔性の名歌人である妻に比べると格段におちます。
以下は我が娘を亡くした際の和泉式部の哀傷歌
とどめおきて
誰をあはれと思ふらん
子はまさるらん 子はまさりけり
格段の違いは素人にもわかります。
武勇のほうも...源頼光の後塵をはいする。
つまり、一流とは言い難い御仁だということ。
福知山あたりの大江山に割拠する鬼
俗に言う酒呑童子。
名前からして呑んだくれである。
一条天皇の命を受け、保昌と頼光は鬼退治に出かける。
なんとも卑怯なやり口で鬼退治は成功。
しかしながら、どういう訳か頼光ひとりの手柄だと
後世に伝えられるようになってしまった。
相手が鬼とはいえ、正体をたばかりクスリの入った酒を勧めて六人がかりで不意打ちにするなんて
所業の共同正犯にされなくて良かったかもしれません。
保昌は、958年生まれ、1036年没
式部は、978年生まれ、没年不明(1025年頃迄の生存確認)
二人の結婚は1013年
熟年結婚の部類ですが、二人して任地の丹波に赴任したりしていますから、
夫婦仲は悪くはなかったようです。
その後は上司(道長)のヒキなんでしょうが、
大和守、摂津守と美味しい地方官を歴任していますから、
準キャリアとしては幸せな生涯かな?
和泉式部のダンナは皆さん短命でしたが、
保昌は天寿を全うしました。
櫻川のお稽古が終わりましたから、次は大江山
主役は酒呑童子で、脇役が頼光。
保昌さんは登場はしますが、その他大勢の扱い。
2018年5月27日日曜日
レディな野郎
この特例法が出来てもう十年以上も経つのだ。
今年から手術に保険適用もできるそうです。
しかし、事例がどの程度あるのかよく知りません。
費用が安くなってもシガニーウェーバーのような腕のいいドクターが
どの程度いるのか皆目分かりません。
それに要件が厳しすぎませんか。
特例法第三条をサミングアップすれば
子のいない婚姻状態でない成人(条文は二十歳と明記)
外観上性同一である
性別適合手術をうけている
の要件が整えば、戸籍変更審判が受けられる。
複数のお医者様が性同一性障害の確定診断を行なっただけじゃ
ダメだと言う事。
だからといって不可逆的な手術らしいので、
やったが審判で戸籍変更が認められない...となれば
目も当てられない。
倭国が著しくLGBTとの共生後進国だと言うこと。
セクシャルハラスメントに対する意識レベルからしても
容易に想像は出来ます。
これがある程度先進性が持てると、映画素材にも
使えるのです。
ウォーターヒル
蝸牛よりも一回りくらい年上ですが、
原案、脚本、監督と大活躍。
男臭い作風でして、作品の大半は主演男優。
大半と書いたのはエイリアンの製作者でもあり、
シガニーウェーバーとは旧知のようです。
この映画の惹句では「異色」と、これは案の定
ある意味で時代の先駆者なのです。
親族をヒットされたマッドドクターの復讐は、
不同意の性別適合手術の実施。
絶望から怒りへ
カラダはオンナでも魂は凶悪な殺し屋のまま
主演はミシェルロドリゲス
確かバイセクシャルを公言していますが、性同一性障害者ではない。
彼女は手術前の男性時代もメイクで演じています。
こんな場合、主演女優・男優のどっちかなあ?
一般に映画賞の世界は、何を演じたかではなく
誰が演じたかですので迷う事でもないのでしょうが、
第三の性が広がるとそうとも言えない。
蝸牛の疑問は「先駆者の疑問」だと言うこと(^-^)
2018年5月26日土曜日
数え指
指数えの文化的差異はあちこちで話題になる。
ミステリーの謎解きに使われてもいいが、あまり適切な事例がない。
そもそも視覚的だから文章向きではない。
ゲイリーオールドマンにオスカーをもたらした「チャーチル」映画
有名なVサインが登場するのですが、
最初は手の甲を相手に向けていた。
これは侮蔑表現であり、あたかも中指を立てるアレと同じ。
秘書にやんわりとたしなめられます。
まあ、貴族社会にはなかった慣習だということ。
イングロリアスバスターズでは、ドイツ人に化けた英国スパイが、
3の指数えがドイツ風でなかった為正体がバレました。
大脱走にも同じ様なシーンがあるらしいが...記憶にない。
パスポート検査が無事に終わりドイツ人の役人が
Have a nice trip!
おもわず(ついうっかり)
Thanks !
これは覚えている(^-^)
このあたりくらいまでは、丹念にググれば何処に書いてあります。
孫引きまみれだと沽券に関わるので、
まず知名度のない話題を
聖なる指(あるいは手)
グロリアスハンドなるものは、黒魔術の小道具として
使われますが、これは処刑人の片手を酢漬にしたもの
使い方は本件話題とは別だからまたの機会に...
西洋の宗教画やその流れをくむ肖像画に登場します。
なんか宗教的ないわれは有るのでしょうが、
全くわかりません。
胸に手をあてる、あるいは上腕に手を添える..その手の形。
手の甲を見せ手を開くのですが、中指と環指をくっつけて、
あとの指はほんのり広げる。
なんだか綺麗に見えます(^-^)
2018年5月25日金曜日
蝸牛庵式ゴルフ練習法
人様に能書きを垂れるほどのレベルには到底達していない。
既にリタイヤをしましたし、誇れるのは
ホールインワンが一回
その際に保険求償をしなかったこと...だけ
練習法がまずもってユニークだったと思います。
スクランブル対応ショットの練習はしない。
その時間があれば、ティーショットやセカンドの練習をする。
まあ...ウソです(^-^)
トッププロでもパーオン率は70から80パーセント。
アプローチショットの精度が収入を左右します。
まずもって「予防」が第一。
スクランブルが起きない事が一番良いに決まっているが、
一定の確率で必ず起きる。
事態が露わになれば、説明責任が求められる。
法的義務の場合もあるが...
リリース文の開示だけですめばまだしも....
記者会見だと言われれば困りますなあ。
それもカメラ入りだと最悪。
そうならないようにするのが危機管理の要諦
しかし、ゴルフのアプローチショットに比べれば対処療法のコツは単純です。
逃げず(遅れずを含みます)
隠さず
ウソ言わず
当然ながら「バレる可能性のある」って形容詞はつきます。
なんでもかんでもベラベラ喋るのはアホ。
その他会場設営に始まり、メディアスクラムを崩す様々な
テクニックを弄しますが、その辺はあちこちの手引書に
書いてますから略。
真摯に向き合うことが大事なんですが、
嫌々渋々、嵐が通り過ぎるのを待つだけの不届きな態度に終始したい、
言質をとられるのも嫌ならば、土下座してひたすら
痛恨の極みとしか言葉はありません
これだけを何時間でも我慢比べで繰り返す。
途中で記者会見の打ち切りなんてとんでもない。
かの東大紛争の際、林健太郎文学部長は八日間の軟禁団交に
耐え忍び、全共闘がシャッポを脱いだのです。
そのうち相手が疲労困憊したところで、やおら救急車の登場。
系列病院で絶対安静(のふり)
後は時間が解決するのを待つ。
夜明けの来ない夜はない
しかし、このやり方は内部の弱いところが耐えきれずに
瓦解する危険がありますから、ご用心(^-^)
2018年5月24日木曜日
蹇蹇録を再読する
紅旗征戎我が事にあらず....な天下の素浪人ですが、
多少は気になるので、陸奥宗光の回顧録を書庫から探し出してきた。
東学党の乱から三国干渉までの朝鮮半島覇権外交史である。
なんだか最近見たような風景という所が、ヒトザルの浅ましさ(^-^)
常々倭国の政治家には不満タラタラなんですが、
そのひとつが、回顧録を書かないこと。
多分、記録に残るような事を何もやっていないし、
文才もないし、書きたくとも書きようもなく
ゴーストライターなる職業をもってしても如何ともし難いのだろう。
けだし、文は人なのです。
衒学的に言うと...
文章は経国の大業
不朽の盛事
チャーチルは、回顧録でノーベル賞を貰いましたし、
尊敬する上司はサッチャー回顧録を激賞していました。
守秘義務なんかに縛られて回顧録を書かないならば国民的にも損失だが、
明治はまだおおらかだったのか、白眉ともいうべき傑作が世に出たのは
慶賀の至り。
しかしながら公定刊行物でしたから、三十年あまりは秘史扱い
しかし、いまでは岩波文庫で誰でも読めます。
平明なは書き下し漢文風の和文。
陸奥宗光は紀州藩の学者の家系の末裔。
それなりに文を鍛えられたのだろうか、
その辺の実録ドキュメンタリーよりも遥かにスリリングである。
内容は今更再説しません。
第一級史料ですからあちこちに引用されてます。
ただ、下関の春帆楼での講和会議の前に広島県庁で講和会議があったことは
あまり知られていない。
公式の権限を持たない木っ端役人がやってきたもんで、
毛散らかしたという史実。
これじゃ駄日記にもならないので、蛇足を。
リンクの勇敢なる水兵
清国との黄海の海戦を背景としますが、軍歌史上の
ムスメフサホセ...なのです(^-^)
さらに....本文からの引用
兵力の後援なき外交は如何なる正理に根拠するも
その終極に至りて失敗をまぬがれざることあり
対話か圧力か?なんて粗雑単純な二択論をふりかざす
愚者への警句です。
2018年5月23日水曜日
下手くそな広島(?)弁
往年のスタープレイヤーたちは影をひそめ、ただ伊吹吾郎さんだけ。
かつての実録路線の延長線上でしかないが、
対立軸に警察組織が絡む事が新機軸...と言いたいが、
これも二番煎じ。
舞台は、架空の街、呉原市。
誰が見ても呉市だと判ります。
事更に仮名にする必要は感じませんが、ロケ地協力への配慮かな(^-^)
ヒロ大出身の学士刑事の成長物語でもあるのですが、
このあたりの松阪桃季だけが見もの。
彼を買ってましてねえ...(^-^)
ここぞというとき、眼に狂気が宿る。
ならば、原作にあるエピソードシーンをエンディングにすべきだった。
組織暴力と警察組織との関係は、聞き及ぶに「国対政治」もどきだそうな
対立しながら適当に折り合いをつける。
お互いに相手があるからの存在意義...
その辺をあまりに逸脱すれは、リアリズムにもかける。
なんちゃって、この広島弁もどきはないわなあ。
北野武の暴力映画の反知性的な罵詈雑言は聞くに耐えないが
それ以上に耳障り。
それとも最近はヒョウジュンゴライズしたの?
テレビドラマレベルの邦画に慣れ親しんだ世代には
鮮烈且つ刺激的なのでしょうが、
仁義なき戦い世代にはもの足らないよりもはなしにならん。
2018年5月22日火曜日
おわれてみたのは....
枕としてはベタとしかいいようがないが、
個人的にもこれでないとこの話題は始まらない。
赤蜻蛉を、公務執行妨害や凶器準備集合罪容疑の逃亡生活の果てに見た事は...
普通はありません。
お母様かお姉さんの背中から夕焼け空の赤蜻蛉は見ただろうが、
それも少なくなった。
赤蜻蛉がいなくなったことも有りますが、おんぶ(おっぱ)スタイルが
廃れた事が主因である。
おんぶとだっこの優劣は事更に言わない。
実体験でどっちがどうだかの見解が一番だとおもうが、
そういう観点の意見はないし、個人的にはどっちの経験もない...
倭の風景はおっぱである。
西洋では、逆に珍しい。
しかし、最近はおっぱはまずみない。
ダサいとかみっともないとか....いずれにせよ子供ファーストの
見解ではない。
大脳生理学的にはおっぱに軍配があがる..らしい。
コアラはおっぱ
カンガルーはだっこ...と言うのかな?
サルは...だっこだとおもうが、この前動物園でおっぱを見た。
テレビの青春ドラマ的にはおっぱが主流だと記憶している。
たしか、森田健作が早瀬久美を背負って河を渡るのです。
最近はなにかとお姫様「だっこ」
しかし、泥酔した前田敦子はパンティも露わにおっぱだった(^-^)
西洋映画でも、負傷兵はおっぱされて後方に退く。
非常時やここぞと言う局面ではおっぱなんだ!
アマゾンを検索するにだっこ紐もおっぱ紐もあります。
両方兼用...これが一番良さげ。
子供ファーストとはそういう事なのです。
だっていうでしょう。
いたせりつくせりのこと...おんぶにだっこ(^-^)
2018年5月21日月曜日
ワタシの名前は...カルメンでっす!
ケメコ様が観たいと言うから、ピンクレディのリバイバルコンサート...
じゃなくて、ROHのライブビューイング。
何度も観てますから、他のが良かったのですが(^-^)
なんともドロドロな四角関係に痴情の絡れからの刺殺
オペラが高尚芸術のわけがない。
加えてエキゾチックだし、耳触りの良い通俗的音階
世界一の人気とはそう言う事なのです。
カルメン話題もネタ不足なので、チョット視座を変えて...
舞台はセビリア。
カルメンは大きな煙草工場の女工です。
となれば、あの王立タバコ工場に勤めていたのだ。
当時の煙草は、重要な徴税専売品でしたから、警備も厳重で
兵隊さんのホセがガードマンをやっていたのです。
しかし、健康志向の高まりからか、工場は閉鎖。
いまでも建物は残ってまして、ゼビリア大学の校舎になっているようです。
スペインの国技と言えば闘牛
今や大衆人気はサッカーにとって代わられ、
闘牛士といっても落ちぶれた職業。
未だに競技は行なわれていますが、テレビ放送は途絶。
人気がなくなり視聴率がとれないから放映しないのか
動物愛護の観点から放映がなくなり結果人気が翳ったのか
タマゴとニワトリの関係みたいでよく分かりません。
そんなこんなで道具立てとしては古色蒼然としています。
今風の演出ならば、
IT工場の蓮っ葉なOL
警備会社から派遣されていたセキュリティ
人気のサッカー選手
なんかに衣更えをするほうが良さげだが、
斯様な斬新な演出は聞き及ばないはずが....
さすがにROH
変えてはならないもの変えるべきものを仕分ける智慧はあるし、
変える勇気もあります。
まず、カルメンのスコアは様々あるらしく、ビゼーの意図に
忠実な、あまり一般的でない楽譜を採用。
舞台装置もシンプル。
古典的なスパニッシュスタイルの衣装からもおさらば。
賛否両論...わかりますねえ
こんな感じ(^-^)
2018年5月20日日曜日
俊足のあの人はいま?
日本昔話だと思っていましたが、原典はイソップ寓話らしい。
なんにしても、負けるはずのない勝負でも、油断大敵。
慢心してはならないし、愚直に休まず遅れず努力を積み重ねれば
活路は開ける....と有り難い教訓である。
たかが一度の勝負で全てが決まるわけでもない。
後日談はどうなったか興味があるが、よく分かりません。
しかし、勝負には駆け引きがつきもの。
正統的なガチンコで勝敗が決まる方が珍しい。
焼死した妻を探し求めて冥府を彷徨う伊奘諾。
見てはならないものを見てしまい、這々の体で逃げ出す。
まて!とばかりに追いかけてくるのが、冥界のゾンビたち
決死の逃避行なのですが、伊奘諾が桃の実を投げつけると
魔除の護符なのか、単に空腹だったかはさておき、
ゾンビ達は追跡を断念し、伊奘諾は窮地を脱する。
状況は多少異にするが、アトランテ神話も似ている。
美人かどうかは知らないが、ギリシャ神話屈指の俊足の持ち主
求婚者が行列を作ったらしい。
ハンディ戦のレース(彼女が後からスタートする)に勝てば、
妻になる...負ければ(アトランテが追いつけば)その時点で
求婚者を刺し殺す。
そこに、ヒッポメネス登場
尋常には勝てそうもないので、アフロディーテの林檎にすがることにした。
アトランテに追いつかれそうになれば、
後ろに林檎を投げる...とアトランテは勝負を忘れて林檎を追いかける。
とかなんとか繰り返すうちにゴール。
晴れて二人は華燭の祭典...まではよかったが、のちにトラブル発生
二つの逸話パターンは、優れて教訓的です。
詐術でも卑怯な手でも、勝てば官軍だと教えてくれます。
が、良い子には教育上よろしくなく、覇道よりも王道。
悪い事は免疫力が高まるオトナになってから(^-^)
しかし、いつまでも綺麗事や理想論にすがりついているのは、
成長が出来ない幼児病。
2018年5月19日土曜日
蝸牛版「危機管理のノウハウ」
危機管理に関する書籍でぐぐると凄い凄い(^-^)
危機管理とかリスクマネジメントと銘打てば売れるのです。
倭国では70年代から一般化しだしたマネジメント概念。
昨今はなんでも横文字ですから、リスクマネジメントとかクライシスナンチャラ
しかし、マニュアル本が役に立たないのはどれも同じ、
だから、何故リスクマネジメントマニュアルが機能しないのか!
なんて著書まであります。
とりあえず「危機管理」と銘打てばいいのです。
世にあるかような学部も、流行りのネーミングの借用。
危機管理の要諦とはある意味単純で「予防」に尽きます。
しかし世の常として、
火事の怖れがあるからウンチャラしないほうが良いですよ...と
親切に忠告してくれる近所のおじいさん
案の定火災となりいち早く駆けつけて消火に努めた青年団。
本来紅綬褒章の栄誉に浴すべくはおじいさんの筈だが、
三面記事を含め賞賛されるのは青年団員。
蓋然性と管理コストを天秤にかけて「予防」をどの程度やるべきか?の
秀逸なマニュアル本は寡聞して聞いた事がない。
優れて高度な経営判断に類するはなしですから、
危機管理論の本質とは「リーダーシップ論」だと言う事。
この分野も秤で売るくらい本屋さんに並んでいますが、
経験値から読むに耐えるのは「武士道(新渡戸稲造)と貞観政要」くらい。
しかし、読んだからと言って、皆んながカエサルのようにになれる訳ではない。
リーダーに必要な資質は言えば誰もが得心するが、
誰もが持ちえないものでもある。
できない事を論じたり、悲嘆しても始まらない。
頑張れば青年団員くらいにはなれるだろうから、
そのあたりをまことしやかに論じてあげれば、
あるいは実践すれば
所詮は対処療法ですから、
勲功卓絶と褒めてももらえますし、
お座敷は絶対になくならない(^-^)
対処療法は単純です。
逃げない
隠さない
嘘をつかない
一度教えてもらえば忘れない筈なんですがねえ....
Trouble with the Curve
人生の特等席....ひどい邦題(^-^)
オリジナルタイトルが、含蓄深くて、和歌に比定すれば、縁語掛詞風
貶すならお前の案を出せと言われそうだが、掛詞の講釈めいた邦題なんか
唸るようなものが出来るわけがない。
確か、英語のレトリックだと、ダブルミーニングと言うのだ。
アトランタブレーブスの敏腕スカウトの主人公も
老境の身。
緑内障がすすみ、目利きに翳りが...
幼い頃に母親を亡くした娘とは、意思の疎通を欠いている。
唯一心の内を語るのは、彼の太陽だった妻の墓石の前。
優秀な弁護士でパートナーを目指している娘も、
事務所から盤石の信頼が得られておらず、
父とのわだかまりもあり、悩みが尽きない。
スカウト達が注目するのが、ハイスクールのスラッガー。
しかし、この敏腕スカウトは、一抹の疑念がある。
彼は木製バットでもカーブが本当に撃てるのか?
カーブ(人生の曲がり角)にトラブルを抱える人間模様という
しつらえは、タイトル以上にうまく作られています。
監督は、イーストウッドではないのですが、
長年の映画製作協力者が監督ですので、トラブルなく進行したのでしょう。
そうそう、フリーウェイのカーブを曲がり損ねて、ちょっとした
交通事故が起きるエピソードもあった(^-^)
お話の方は、予定調和的に全てのトラブルを乗り越えて
ハッピーエンド。
大衆藝術なんだから、楽しい気分で映画館から出てこれないと
ダメなんですよ。
2018年5月18日金曜日
虚構の大伽藍
時代は大正の最末期から昭和の初め
場所は、北相模の荒涼たる丘陵地帯。
私鉄T線の終点辺り。
普通に考えれば東急の...今で言う東横線と思われます。
桜木町まで延長したのが昭和八年。
そう考えれば、港北区の外れあたりだ。
犯罪の客体たる犠牲者はさておき、
犯罪の動機、方法なんかははっきりと言えばよくわからない。
犯人も明示されますが、得心するものはない。
ただただ澁澤龍彦ご愛顧の稀代の錬金術師のような法水倫太郎の
超現実的で無内容な饒舌だけがリアリズムである。
これがミステリーなのか?
って言うが、無意味、理解不能なプロットが散りばめられているのは、
チャンドラーやハメットも変わりはない。
誰でも知っている傑作の映画化に際して
ハワードホークスは、チャンドラーにある問い合わせをした。
なに!犯人とか動機?
僕にも分からないなあ...
起承転結が完璧であることが、名作の証明ではない。
しかし、破綻すればやはり不味いですよ。
黒死館殺人事件がミステリー史上最高ランクにもかかわらず
ひたすら大衆人気に欠ける...つまり、常識的なミステリーからあまりに
逸脱しているが理由であるが、
その原因は、法水倫太郎氏のキャラクターにある。
有り体に言えば、単純な事件を複雑怪奇にする(^-^)
ミステリーは犯人を逮捕すれば終わるだが、刑事司法として
送検、起訴、判決で初めて完了する。
法水倫太郎が手掛けたどの事件も検事が公判維持ができるとは思えない。
しかし、彼の時代は戦前のこと
検事は判事と同じ高さの位置で、被告弁護人は一段低い位置にいましたし、
自白さえあれば有罪間違いなし。
なんせ、自己負罪拒否特権すら認められていなかった。
因みに、法水氏は元捜査局長。
今ならば、警視庁刑事部長かな?
いまは、刑事弁護士という設定。
法廷に立つのかどうか知りませんが、一体どんな弁論をするのでしょうか?
残念ながら原作本はない。
2018年5月17日木曜日
かの「悪質タックル」の話題
まあ意図性はないだろうに「殺人なんとか」は言葉は過ぎる。
聞く限りですが、潰してこいと殺してこいとはかなり違いがある。
さて話題の回答文。
全文は以下の通りですが、かいつまんで言えば...
ルール遵守を指導しており、指導内容を選手が誤解した。
監督のコメントは上記の趣旨に照らし誤解を招くため撤回する。
委細は調査中なので、時間が欲しい。
なんとも....
間接的ですが、悪いのは頭が悪く理解不足の選手だと言うことだと
言ってます。
かのコメントでは、最後は私の責任と言う明言がありましたが、
これも撤回したと言うことになります。
記者会見でよくぞ冷静な対応を関学サイドがとれましたねえ(^-^)
激怒してブチ切れてもおかしくはない。
チームスポーツの性格によりますが、アメリカンフットボールほど
選手の自己判断が少なくベンチの指示通りに動くスポーツはない。
つまり、指示を正確に理解できないような選手はあり得ない..からスタートする。
ベンチの指示を曲解しましたなんて子供騙しの詭弁なんですよねえ。
次に頭の悪い理解不足な選手の行為には監督は責任が
とれない...と(直接は言わないが)
突きはなつのは指導者として如何ですかねえ。
なにがあろうと結果責任をとるのが現場指揮官だと自負してきた
蝸牛庵のマネージメント哲学が瓦解する。
これが正当化されるならば、管理哲学が崩壊するのは多分僕だけじゃない。
具体的な対策や責任の取り方は、改めて回答するらしいから
論評はしないが、殆ど期待薄。
————————
平成30年5月15日
関西学院大学体育会アメリカンフットボール部
部長 池埜 聡様
ディレクター 小野 宏様
監督 鳥内秀晃様
日本大学保健体育審議会アメリカンフットボール部
部長 加藤直人
監督 内田正人
第51回定期戦における弊部選手による反則行為に係る貴部からの申し入れに対する回答について
平成30年5月6日に行われました定期戦において発生した弊部選手の反則行為について、負傷された貴部選手にお見舞い申し上げますとともに心より謝罪いたします。そして、一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、ご迷惑をおかけしました貴部関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
平成30年5月10日付けで送付いただきました貴部からの申し入れに対し、以下のとおり回答いたします。
1 弊部選手の前半第1攻撃シリーズ1プレー目の反則行為に対するチームとしての見解及び行為を受けた貴部選手並びに保護者へのチームからの正式な謝罪について
弊部としましては、アメリカンフットボール公式規則に掲げるフットボール綱領を尊重しており、意図的な乱暴行為を行うこと等を選手へ教えることは全くございません。
弊部の指導方針は、ルールに基づいた「厳しさ」を求めるものでありますが、今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しております。
弊部選手による反則行為を受けました貴部選手及び保護者の方に心よりお詫び申し上げます。
2 弊部監督が試合終了後にメディアに対して出したコメントに対する見解と同コメントの撤回及び指導者として当該事案が発生したことについての正式な謝罪について
上記1で御説明いたしましたとおり、弊部は規則に基づいた指導を行っております。同コメントは、もとより規則に違反してもよいと意図するものではなく、選手に「厳しさ」を求めていることから発したものでした。
しかし、真意が伝わらず反則行為を容認する発言と受け取られかねないものであり、本意ではありませんため、ここに、試合終了直後にメディアに対して発した弊部監督のコメントは、撤回させていただきます。
当該事案が発生したことについて、ご迷惑をおかけしました関係者の皆様に指導者として謝罪いたします。
また、一部メディアで報道されております、当日のミーティングにおける弊部監督が選手に対して発した発言も、規則に違反し貴部選手を負傷させる意図は全くなく、選手全員に「厳しさ」を求め、士気を上げるために行ったものでした。
繰り返しになりますが、ご迷惑をおかけしました関係者の皆様にお詫びいたします。
※「事実」「経緯」等のチームとしての見解について
弊部として把握する事実、当該プレーに至った経緯、それまでの指導内容、試合後の対応等についてですが、速やかな回答が必要なことは十分に認識しておりますが、弊部において現在、確認作業及び再発防止策の確定を行っております。恐縮ですがお時間をいただき、平成30年5月24日(木)を目処に回答させていただければと存じます。何とぞ今しばらく猶予をいただきますようお願い申し上げます。
重ねてではございますが、このたびの反則行為により負傷された貴部選手並びに保護者の方に対し、心より謝罪いたします。また、ご迷惑をおかけしました貴部関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
今後、二度とこのような行為が行われないよう、ルール及びスポーツマンシップ教育・指導の徹底を図ってまいりますことを....
12 strong
彼の地の部族長(軍閥の将軍)は、アメリカンキャプテン(部隊のリーダー)に
言い放つのですよ。
君たちも部族のひとつに過ぎない。
帝国と思いたければそれでもいいが、歴史はアフガンに立ち入った部族は必ず
敗退した事を教えてくれている...
たしかに、
アケメネス朝ペルシア
アレキサンダー
最近では、ソ連
胡散霧消の果てに同化するか、敗残撤退かのいずれか。
アメリカンもそうであったあるいはそうなる事を知っている。
とてもミッションコンプリートによる撤収には見えない。
ユーラシア遊牧民族国家史ほど厄介なものはない。
考古学的蓄積に乏しく、文献史料は定住民国家からの
バイアスのかかったものしかない。
けだし、一番優秀な歴史学徒が手がける学問領域なのです。
歴史が、東洋(中国)と西洋だけで進化したと思う明らかな錯誤。
中国歴代王朝で、純粋な漢民族王朝は漢、宋、明くらいなもの。
要するに、漢族の思想や文物を推戴すれば、野蛮人だって漢族。
それくらい魅力的な文化体系ではありますが...
今の中国が国家的規模でグローバルに展開している事の原型がここにある。
ともかくも、ユーラシアの中央での激震が東西の歴史を
揺るがした事だけは、散文的に教わった記憶がある。
しかし、残念ながら体系的なユーラシア史を学ぶことは難しい。
せめては、真ん中にユーラシアの大平原を見据えた地図でも
眺めて、想像をたくましくしよう。
911直後のアフガンでの12人の騎兵隊による特殊任務
戦死者を出さずに数万の敵軍を蹴散らし
戦略要地奪還とはいささか信じ難いが、
懐かしの西部劇モチーフの愛国映画。
爆ヒットとはいかないが、それなりのようです。
倭国では「ホースソルジャー」なるタイトルで上映中。
昔ながらの....壮烈騎兵隊! がいいのに(^-^)
かつて、horse soldiers なる洋画が騎兵隊の邦題で
公開された例はあるが...
もっとも、ネイティブアメリカン相手のアクション満載映画ではなく、
南北戦争のエピソードらしい。
素直な英語だと、cavalry だが、これだと騎馬将校団みたいな
雰囲気なのかな?
なんにしても土漠のような山岳地帯の輸送力は、お馬さんに如かず..と
教えてくれます。
トヨタのランクルも歯が立たない。
騎馬民族国家がユーラシア世界を支配したとはこういう事なのです。
2018年5月16日水曜日
白い黄金
なんともスノブな気取った言い方(^-^)
白磁と素直に言う方がいい....なんて毒つかなくて良かった。
白い黄金=塩
の事が一般的な比喩表現らしい。
白磁ならともかく、塩程度を黄金とは...と思うようでは
歴史に無知と言われても致し方ない。
世界史的には、塩本位制度が国家財政を支えたのである。
賃金をサラリーと言うのは、ソルト、
つまり、賃金を塩で払ったクラシックローマに由来する。
フランス革命の遠因のひとつに過酷な塩税が挙げられるらしいが
この辺りはくわしくないのでパス。
多分ですが、塩の現物ではなく引換証を渡したはずだ。
引換証が有価証券となり流通したのではないかと
想像をたくましくするが、この辺りも詳しくない。
馬上天下をとるも治むるべからず...とは、漢代の儒学者の卓見。
この儒学者は治世には儒礼が必要だと力説する。
しかし、カネは先議事項
まずもって財政基盤の確立であり、
衣食足りて礼節を知るとは儒学者の言葉でもある。
徴税専売品制度の歴史は、中華文明と同じくらい古い。
消費地域が広範で生産地域が限られる品目がもっとも適している。
時代によるが、国家財政の半分近くを賄ったらしい。
倭国の専売制も戦費をまかなう為に明治中期に始まり、
怨嗟の的だったらしい。
塩、煙草はともかくも樟脳まで?
しかし、闇塩が横行したとは聞き及ばないのがいささか不思議である。
北方水滸伝では、闇塩を扱う密売組織が跳梁跋扈し、
梁山泊と連帯し反政府化していくのですが、これはズバリ史実に近い。
反政府組織も資金力が反抗の原資。
闇塩の利益なくしては、闘えるものではない。
コカインと同じで命がけでも、利益率がすくぶる
高かったから手を染めると言うことだ。
タバコ税を引き上げるのはどうでもいいが、反作用対策は
あるのかな。
今だって海外のセブンスターは大半まがい物らしい...?
つまるところ、徴税専売品とはあんまり賢い税制とも思えないと言うことだ。
やっぱり「一般取引税」こそ徴税の王道。
なにかと理屈をつけて非難しますが、このココロは...
確実に税捕捉がされるからですよ(^-^)
2018年5月15日火曜日
お子様ランチタイムも終わって...
スクリーンにマトモな作品が並ぶようになりました。
良い子たちが学校に行かない間はシネコンが子守の代わりかね。
かつては「映画館はぼくらの学校!」と言ったが、
今やそんな雰囲気はない。
とりあえず三本立てですが、最後はブラックを狙ったが、
あまり上手く染まらなかった。
コーエンブラザーズのシナリオが悪いとは思えないので
監督の力量の問題。
これ以上のコメントはない。
最初は既にネタにしましたが、モリーズゲームに少し絡めてみます。
どちらも裏オリンピックに挫折したアスリートのお話。
モリーはモーグルの有力な選手。
精神的にタフなキャラクターであることは共通しますが、
出身階級や知力には格段の差がある。
カリフォルニアでウェイトレスのバイトで糊口を拭うも、才覚のあるモリーは
のし上がるが、トーニャはオレゴンの片田舎で最後までうだつが上がらない。
親との愛憎、葛藤、相剋はお互い様。
でも、モリーは最後は和解できたようです。
モリーはセレブだけの賭場のマネージメントで大成功。
何が合法、違法を分けるのかいまいち判然としませんが、
入場料とチップだけなら違法ではないらしい。
盛り場の雀荘みたいなもの。
客が勝手に賭けているだけで、お店は関知しない....ならわかるが、
モリーの賭場は、賭け金のやりとりや立て替えまでコントロールしているようです。
これが手数料なしで出来ていると思うのがおかしいし、
機能的にも賭博場開帳そのもの。
しかし、図利要件を必要とするというのが、日本法の立場。
セレブの醜聞は捜査当局には舌舐めずりしたくなるような
ネタ。顧客リストやら、帳簿やら一切差し出せば、
罪に問わないとかなんとか司法取引をもちかける。
さて、モリーの決断は?
原作本が近々発売される。
モリーの賭場に日参したセレブの実名てんこ盛りは
期待できないみたいです。
顧客の秘密は墓場まで持って行くのが彼女の矜持。
誰でも知っているハリウッドムービースターの名前が
取り沙汰されてますが、彼らからのコメントは...聞いてません。
2018年5月14日月曜日
ユーラシアのこと或いは....
民族なり国家なり大別すれば
定住型
移動型
に分かれる。
優劣濃淡はさておき、定住型優位に歴史は語られてきた。
歴史は書いたもの勝ち、言ったもの勝ち
遊牧民は何故か寡黙なのです。
まあ、じっとしてれば、秋の夜長に暇だし、
なんか記録にとどめようかなんて
気にもなったのだろう。
しかし、歴史の葛藤は、異質なものとの遭遇なり衝突で生まれる。
遊牧でも漂泊でもいいけど、歴史を動かすのは彼らである。
最近、税制を考えるに間接税優位が望ましいと思うようになった。
ある意味で直接税とは定住民相手の税制である。
国家統治の巧拙は税制とその担保力できまる。
ロクに民草を捕捉できない後進国では直接税なんか成り立たない。
関所をつくり関税を召上げるのが一番手っ取り早い。
実のところ、ODAなんて言えば、ハコモノつくりだけと誤解もあるが、
さにあらず。
税関システム構築のため、結構な人数が支援のために派遣されてます。
グローバル化とは、反定住型と同意義です。
軽減税率なんて愚かしい事は一切やめて、広く浅く
満遍なく吸い上げるのが一番。
なにかと批判の多い消費税
どうして不満なのかよく分からない。
所得税を誤魔化しているに違いない893や宗教法人、同和にも
公平に課税される事が悪なのかねえ?
そもそも所得700万円以上が所得税の七割を負担しているんだわ。
ロクに税金も払っていなかったくせに、消費税となると
不公平だと?
まともな統計がないが、所得が多いと消費も多いのですよ。
間接税とは言え、累進課税は働くのです。
まあなんか不満解消策も政治的に必要ですから、
低所得層向けにフードスタンプでも配ればいいのです。
お産に課税はおかしいとか新聞のような知性に課税は不当とか
喧しいから用途はなんでもあり...でもいいけど(^-^)
かのモンゴル帝国の税制は、地方税はさておき
消費税(売上税みたい)だけ。
税率は3パーセント。
あとは、塩の専売から生まれる利益だけだったそうな。
実は後者が遥かに大きかった。
漢帝国以来、伝統的に塩の専売が国家財政の柱でしたから
その路線を強化踏襲したようです。
つまるところ、間接税だけが国家財政を支えた。
2018年5月13日日曜日
A perfect day
バルカン半島の何処か
ボスニアのようです。
不毛の民族紛争のさなか
山間部のひとつしかない井戸に死体が投げ込まれた。
村人達の命と暮らしを守るためのボランティア団体の悪戦苦闘の一日(実際には二日)
映画ジャンル的にはコミカルドラマですが、
とても笑えるものではない...というか、ユーモアの感じ方が違う。
死体を釣り上げるための一本のロープを求めて、
現地住民の非協力、PKOの無理解のなかで挫折しつつも
予定調和的に井戸は再度利用出来るようになりました。
けだし、地の塩とはかくべきものか?
エンディングに流れるのが、懐かしいコレ
反戦歌だそうですが、フルコーラスでないと意味は分からない。
史上最高(だと思っています)のフィギュアスケーターだったカタリーナヴィットの
最後のオリンピックのフリー曲だった。
三連覇には遠く届かなかったが、選曲に込めた思いは、
それ以上記憶に残る。
彼女の突然のオリンピック復帰は、
今この時期にこの場所でこの曲を舞いたかったからに違いない。
サラエボの内戦は、92年から96年まで
リレハンメルオリンピックは、94年のこと。
2018年5月12日土曜日
絢爛たる暗号
この著作物が帝大の学者さまや大岡信、丸谷才一の手になれば、
学問の定説になれた可能性はたかいが、
戯作者もどきの放送作家の著述からか、無視されているのは
ありげな事。
百人一首には疑問が多い。
誰が(こればかりは定家以外の異説は影を潜めた)
何の為に(後述)
その前に、かくも凡歌人や愚歌を集めたものだ。
詞華集の王道をあまりに無視している。
このあたりの疑問に一応の解答をだしたのが、この労作
絢爛たる暗号(織田正吉)
結構な古本の類いだし、書店にあるかどうかは知りません。
86年末に紀伊国屋さんで文庫版を贖いました。
著者の結論には多少疑念がないでもないが、
この詞華集に対する立ち位置の参考にはなりましたので
未だに感謝するところは大!
歌集(アルバムもそうですが)、ひとつ一つを単独で賞味するものではなく、
全体を塊として把握しなければ意味をなさない。
だから、あいだに品下がるようなものを挿入することにも
意味がある。
箸休めがあるから、次のメインがより美味しくなる。
個は関連して全体を形成する。
百人一首のおかしみは、類語表現の山。
カルタ取りなら、お手つきのひっかけ問題みたいなものだが、
一度間違って覚えてしまえば、収拾がつかない。
まあ、言葉の連鎖、ある種のしりとりみたいなものから
全体が見えてくる構造になっている。
表面的には鎌倉御家人の依頼により選歌したということですが、
藤原定家は、鎮魂なりかつての思慕をこの歌集の
奥底に密かに秘め込んだ....ということが著者の結論。
しかし、個人的な感情の産物は、私家版として秘めおかれるもので、
他人様の頼み事に転流用したとは考え難い。
残念ながら、学界なる世界は史料第一主義
一級史料の虚報が、民間伝承の真実より優先される。
そもそも秘めたる真実なんか書いた文献はあるほうが不思議だと
思わないのかなあ?
しかし、古文書なるもの
読み解かれているのは全体のごく一部らしい。
解読者の絶望的な不足。
和紙に墨汁で書いた文献は、デジタルデータより遥かに
ライフが長いので焦ってはいません。
しかし、これもある種のデジタルサイエンティストのお仕事。
AIのチカラではやく読み解けるようになれば、
国文学のレベルも多少よくはなるだろう。
2018年5月11日金曜日
何処にでもある「藪の中」
実に面白い!!
ビックリマークを二つも(^-^)
かつてのスキャンダラスなアメリカンフィギュア選手の
おはなし。
才能よりも事件の関係者(あるいは当事者)として語られるのは
本人の不徳...いや違うなあ、本人も含めた周囲の人物の社会的不適合性の
なせる醜聞の故にある。
見るからに異端のフィギュアスケーター
あんな鬼母(この怪演でアリソンジャニーはオスカーに輝いた)や
腐れ縁としかいいようのない愚夫の呪縛を受ければ
平穏無事な人生の筈がない。
かといって、誰もが怪物性を持つわけでも無く、
せいぜいがプチ獣。
実際のところ、トーニャハーディングが、ナンシーケリガンの襲撃に関与
したかどうかは藪の中。
事実なのは、
アメリカ代表としてオリンピックに二度出場した事。
トリプルアクセルをアメリカンとして初めて成功した事。
今は平穏無事に娘と暮らしている事。
今この時期にこのような素材が映画化される背景が
解らない。
製作費はハリウッドの最低クラス。
興行的には残念な結果みたいで、それが残念。
ギャラのかかりそうな役者はいないし、CGのコストもしれてます。
事件の当事者への製作協力費にだけカネがかかったみたいだ。
その証拠に、事件の当事者の荒唐無稽な自己主張(弁明)は
しっかりと映像化されてます....しかし、嘘っぽく描きます(^-^)
2018年5月10日木曜日
少数株主
彼の事務所は、山王パークタワーにあります。
一時期、消費者庁が入居していましたが、
泡沫政党の風紀委員みたいなオバさんが担当大臣の時に
家賃が高いとかなんとか難癖をつけられ....
縮坪とか移転の費用の方が遥かに高かったかも(^-^)
ざっと50名ばかりの弁護士を抱えておられるようです。
牛島信が本名かどうかはさておき、本業も作家業も
バリバリやっておられます。
少数株主
未公開株なんて会社支配力や経営への影響力が無ければ
流動性も換金性も資産性にも乏しいので
細やかに配当金を貰うだけ。
基本的に譲渡制限がついてますから、売るに売れない。
会社指定の誰かさんにただ同然で買い叩かれる。
とは言いながら、持株比率にもよりますが、
それなりに会社や経営者を揺さぶる事は出来ます。
非公開会社の大層は、同族経営。
家業と企業の峻別等経営規律が働いている方が不思議。
一方で、資産保有型の同族会社となれば、
いざ相続ともなれば、税務署さまが舌なめずりしてやってくる。
聞いた話ですが、税務署第一線の出来のいい奴は資産税担当らしい。
フローの誤魔化しなんか怖くない。
ストックでがっぽり吸い上げると言う事。
未公開株の値段なんて相場というモノサシがない以上
配当還元
類似業種批准
簿価純資産
時価純資産
とかなんとか一番税金のとれる査定方法でやってくる。
逆に買取請求を受けた会社は、一番安い査定なのよ。
非訟事件として裁判所に持ち込んでもいいが、
面白半分の欲目だけで国費を費消するのも気がひける。
個人的にはいくつか揉めたくてしょうがない非公開株を持ってます。
なんか適当な第三者機関でも作ればいいのに。
馬鹿馬鹿しいが、日本の企業の大多数は非公開会社。
その株主権を適切且つ迅速公平に評価するのは有意義な
ビジネスなんですよ。
作者は税理士では無いので、税務署相手に戦うのでなく
少数株主の代理人として、会社と戦う弁護士を描きます。
委細は略しますが、弁護士としては有能とお見受けしますが、
士業作家としての腕は(蝸牛庵が言うのもなんですが)無駄に衒学的で論外。
と言っても、グリシャムと比較されては気の毒だ(^-^)
2018年5月9日水曜日
アンロック
ググれば「完落ち」とありますが、
これは、意訳が過ぎると蝸牛庵的には....
ズバリ、解錠ですから、転じて、秘密漏洩とか
ヒロインは、CIAの尋問官
ウォーターボウディングなんかも巧みに使うのかどうかは知りません。
感じとしては、フィジカルな圧力よりも
知的にメンタルを責める尋問のようです。
そのくせ、無駄に凄まじくアスリート。
尋問官は、エージェントではないから必要ないはず。
彼女ならば、記憶にないとか、訴追のおそれがあるとか
なんて言い逃れにもビクともしないのだろう(^-^)
ノウミパラス
美人じゃないが臈たけた顔立ちがノルディックです。
ドラゴンタトゥーのリスベットの役で世界的に有名になりました。
余りにハマりなので、ハリウッドリメイクの際も
雰囲気の似たルーニーマーラを起用したんだ。
映画そのものは、結構ビッグネームが揃いましたが、
今時の強いヒロインによるアクションに過ぎない。
続編有り気ですが、折角面白いキャラクターをセンターにしたのですから、
つぎは、言葉の格闘技の映画に仕立て欲しい。
2018年5月8日火曜日
エクスプレス109
高倉健主演映画としては異色です。
東映作品としても珍しく海外で人気が出ました。
しかし国内興行としては惨敗。
まあ、東映ファンは、アクションとエロしか興味ありませんから、
多少でも高尚なのは受け付けない(^-^)
キアヌリーブスとサンドラブロック共演のバスジャック映画は
これをモチーフにしています。
原案権の対価がどうなったかは知りません。
9時48分発東京発博多行の「ひかり109号」に爆弾が仕掛けられ、
500万ドルを強奪しようってお話し。
なかなか豪華な役者さんの競演...はさて置き
懐かしの初代パンダ車です。
この頃はこの広島行の列車番号が博多行だったのか?!
破綻した町工場の社長(高倉健)
学生運動の元闘士(山本圭)
集団就職で上京した青年(織田あきら)が犯人集団ですが、
時代背景を感じます。
人物造形も丁寧に作られています。
相変わらず、女優さん達は粗末に扱われています。
主演クラスを脇役以下のチョイ役につかう贅沢さ(^-^)
宇津宮雅代(主犯の元妻) 多少の台詞ありからまだマシか。
志穂美悦子(国鉄の電話交換手)
多岐川裕美(エアーのグランドアテンダント)
高倉健回顧展の一環として、リバイバル上映の予定。
これは必見の一本です....が、
蝸牛庵はアマゾンプライムだと、さまざま任侠系も合わせて
観る事ができますので、寒村陋屋で。
2018年5月7日月曜日
奇跡の癌治療!
真偽についてはその道に詳しい方々がコメントするだろうから、
取り敢えず、あちこちからの転用と孫引き、あとは独断と偏見(^-^)
芦田愛菜さんは、将来この道に進みたい!と思っているらしい。
彼女は中学生だよなあ?
少なくとも神童と言われた蝸牛庵は、
その当時かような医療分野がある事を
全く知りませんでした。
だから、二十歳過ぎたら只のヒトザルなんです。
病理医ですが、
組織診断
術中迅速診断
細胞診断
病理解剖....なんかをやる専門的な医師だそうです。
総数は医師の中で1パーセント程度
絶対的に不足しているらしいが、よく分かりません。
転職サイトなんかをみれば、年収に恵まれているわけでもなく
結構多忙でブラック職場らしい。
患者と直接接する必要がないので、人間嫌いには向いているが、
袖の下の恩恵(ないことなっていますが...)を受けることはない。
そんなことより、製薬会社との接点もないから、講演の謝礼にも無縁。
つまり、実質年収はかなり下劣だと言うことみたい、
結果、優秀な人材が集まりにくい。
士業と名がつけば、正義の味方や仁術が金看板
しかし、カスミを食って生きているわけではない。
やはり収入というモチベーションは大事なのです。
さまざま検査技術が進化したのは事実だが、検査結果なり
検体を評価判断するのは昔ながらにヒトザル。
血液検査結果のように定量化されても、一過性なのか重篤の危機なのかの
判断も然り。
恐ろしい事に「相当数」の検査結果の誤判断があるらしい。
癌なのにそうではないと判断された
癌と誤診され、患部摘出手術を受けた
癌と誤診されたが、諦観し自宅で安らかに日々を過ごす事にした。
最初のケースは悲劇です。
次のケースは、必ずしも悲劇とも言えない場合もあり得るが、無駄な手術で
健康な臓器に悪影響を与えたならば....
問題は最後のケース。
週刊誌的なり新興宗教的には「末期癌からの奇跡の生還」
こういうのが、なんとかワクチンなり怪しげな民間療法の
源泉になり、まともな医療を捨ててすがりつくなら
これまた悲劇。
なかには、誤診を知らないまま(通常釈明しないんですよ)
奇跡を信じて「奇跡の癌治療のエヴァンゲリスト」になる方もいる。
こっちのほうは喜劇だし、信者さんにとっては悲劇にもなりうる。
世の中はAIの時代。
病理診断なんか得意技に違いないが、
医療現場のIT化の進展レベルからすれば、
いつそういう時代が来るのか?と言うこと。
病理医がいらなくなる時代が来るかもしれないが、
その時には臨床医自体も要らなくなるかも(^-^)
生き残るのは、愁訴外来くらい....
2018年5月6日日曜日
城ヶ島の雨は何色?
まあ、あの名歌曲って「盗作」かもなあ・・・
主要な旋律が似てますか、今なら100%アウトかも。
城ヶ島って三崎のはずれって知ったのかそう遠い昔ではない。
三崎で雨に遭遇したことはないが、利休鼠の長雨なら、マグロの希少部位なんかを肴に
酒を飲むと何か感じるものがあるのかも。
作曲は、高田馬場の学校から上野の音楽学校に転じた某氏(名前は忘れた)
作詞はあの北原白秋
抒情的で夢二感覚で人気があるが、そうたいそうなものだとは思わない。
なんちゃって詩人のくせに日本語知らないですから(笑)
姦通罪でしょっ引かれそうになり、逃亡の果てが三崎あたり
そういう環境下の作詞と思えば情感たっぷりだが、別に同情も共感もしない。
この歌では「りきゅうねずみ」の雨・・・って歌います。
でも一体どんな雨なのかねえ?
御贔屓の「定本和の色彩辞典」には登場しない色合いです。
灰色系統の色合いは一番ソフィスティケートだ!
黒はきつすぎるし、白は汚れが目立つ。
本来は灰色というべきだが、火事の跡みたいな感じを嫌って「ねずみ」というのが
江戸のおしゃれ感覚。
しかし、ただしくは「ねず」という。
だから「りきゅうねず」が正しい日本語で「りきゅうねずみ」は無知の証明
熊本あたりの田舎者だからってバカにはしませんよ。
なんせ白秋は伝習館の出身です(でも落第したそうですから、やっぱり馬鹿だ)
そうオシャレや色彩感覚に詳しいつもりはない。
しかし、質朴な感性からしても「ねず」が最高の色彩だ。
定家ならば「あばら家にブガッテイ」っていうかもねえ・・・
一番単純ななんのニュアンスも含まないのが「素鼠」・・・すねず
定義すれば、色と黒の中間で「色み」を含まない色とされる。
この時点で「利休鼠」はアウトです。
ものの本には「緑がかった灰色」って書いてます。
お濃茶の色からの連想らしく、利休師好みの色なる歴史背景はなさげ。
色みがあるとだめなんですが、青み程度はお目こぼしのようです。
鉄鼠
鼠志野
なんか・・・どんな色だか口で説明しにくい(苦笑)
なんだかそういうことを寒村陋屋で考えていると梅雨の季節が待ち遠しい。
2018年5月5日土曜日
女は二度も.....
なかなかの力作だという事には、激しく同意しますが、
なんとも言えないベタな邦題。
哀しさを通り越して泣きたくなる。
が、考えた宣伝マンは相応の雑学がある。
女は二度....って、この手のある種の慣用句
しかし、適切かどうかは論外。
ヒロインはダイアンクルーガー
初めてスクリーンでドイツ語を喋ったドイツ人の国際派俳優
熱演だとおもいます。
クルド人の夫と愛息をネオナチテロで失って...
過去のトロイのヘレンやマリーアントワネットより遥かに適役
そもそもそんなに美人じゃない(^-^)
カンヌのベストアクトレスは、まあ順当。
当然有罪になるべき一審で、無罪判決
そこから、彼女の復讐劇が始まるのが映画的には山場なのですが、
蝸牛庵的には、初めて見るドイツの刑事法廷が興味津々。
裁判官席には五人の裁判官
センター以外は、所謂裁判員のような立場のようです。
不思議な事に(ホンマかいな?と未だに思ってますが)
検察官と被告代理人で争うのでなく、
被害者(の代理人)と被告(代理人)が争うんだわ。
検察官のように被告や被告側証人をとっちめてもいいのかね?
法廷戦術的には、被害者代理人の戦術的失敗...だろうなあ
推定無罪の原則通りになった。
犠牲者の夫は売人の前科があり、ヒロインも常習者手前
ストレス緩和のために代理人弁護士から大麻を譲り受けるなんて...
二人とも脇甘すぎます。
警察の捜査能力の稚拙さもありますし、
検察官は何をやっていた。
事件の時には、被告はギリシアにいた!?
EU域内ですから、出国履歴はなくともアリバイ検証のやりようはあるだろう。
ミステリードラマとしてはすこぶる出来が悪い。
確信があるわけではないが、大方のドイツ人にはナチス(ネオナチ)へのシンパシーが、
内蔵的に染み込んでいるようにも垣間見えます。
オリジナルタイトルを、かっこよく訳すれば
虚無の底から
文芸作品なら悪くないが、映画的ではない
だからと言って
女は二度決断する
は....確かにヒロインは二度決断しましたが、
タイトル的にはないと思いますよ。
2018年5月4日金曜日
別に893役者だから貰った訳じゃ...
ヤクザや人殺しばかり演じてきたわたしが、
こんなたいそうなもの(文化勲章)をいただいて良いものですかねえ....
これはご謙遜というもの(^-^)
東映任侠路線を爆走したのは、ほんの数年間。
その前後は...
国家安全保障に殉じる軍人
秩序と正義の守護職たる司法職員や検事
高度成長期を支えた24時間戦うサラリーマン金太郎とか
等々多岐多様な役を演じてきた高倉健さん
彼の全仕事展が開催されてましたので、これは見逃せない。
二百本あまりの出演作の一挙公開
当然部分シーンだけですが、それでも二時間強
映画館じゃなくて美術館の展示形式ですので体力勝負!
平日なのに、善男善女貴賎都鄙が押しかけるのは
未だに健さん人気。
様々新しい発見がありますなあ。
競演女優さんはなんちゃって、藤純子...かも知れないが
美空ひばりさんとの競演が双璧かも(主役はひばりさんの映画です)
悪魔の手毬唄で金田一耕助を演じていたとは知らなかったです。
ヨレヨレのセルの着物じゃなくて、ちゃんとスーツ姿。
日本ダービー勝負なる映画があり、騎手の役...らしい。
大方のむきは任侠映画の颯爽としたシーンがお楽しみなんでしょうが、
かなり食傷気味。
風間重吉と相合傘でカタキの事務所に乗り込む有名なシーンも
様式美かと言われればそういえなくもないのですがねえ....
まあ、任侠映画の最高峰は「総長賭博」
たかがヤクザ映画がギリシア悲劇のレベルにまで昇華したのです。
残念ながら健さんは出演してません。
いま、上方のマニア系弐番館では、高倉健主演映画特集を
やってますが、蝸牛庵が観たい映画は当然ながら対象外(^-^)
冬の華
関東緋桜一家
だけ。
2018年5月3日木曜日
番外編・日帝35年植民地支配の「悪業」
千年たっても拭えない民族の「恨み」とは斯様な事なのです。
清国やロシア帝国ならまだましだったと夢想しつつ
倭奴の理不尽さに怒りの鉄鎚を!?
南アメリカの先住民の人口は、推計で七千万人だったとされます。
スペイン等の植民地支配の結果百年余りで一千万人になった。
半島国の人口は、
1910年 1300万人
1944年 2500万人
不思議な事に圧政のなかで人口が倍増しています。
近代の太閤検地ともいうべき、大規模な土地調査により、
大規模な土地収奪がなされた(と教科書には書いているらしく...)
最終調査結果によれば
全体 442万町歩
朝鮮人保有地 391
日本人保有地 24
総督府保有分 27
大規模な収奪とはこのような事を言うらしい。
植民地支配での農業は、換金性作物への強制転換が常態化し、
主食産物は輸入に頼る飢餓輸出
半島国の米作高は次の通り
1910年 1000万石
1932年 1700
1940年 2200
因みに、インドネシアは耕地の半分が、珈琲、砂糖黍、藍の
強制栽培地になりました。
インドが、紅茶と罌粟だらけになったのは言わずもがな。
通常、一石がヒトザル一人を養いうるとされますから、
平仄があう。
民度のバロメーターは先ず持って識字。
民草に知恵つけるとろくな事はないわけで...
1910年の識字率 6パーセント
1943 22
成果は微妙ですが、 初期値には驚愕。
世界に冠たる表音文字がまったく浸透していなかったと言うことになり、
総督府が宣伝啓蒙したのだ!
なんにしても、植民地支配とは収奪によりぼろ儲けが出来るのが
当たり前なのですが、
35年間で、累積赤字が当時の貨幣価値で18億円弱
かなりな過剰投資だったようですが、
経済効果は大きくて、一人当たりGDPは毎年度4パーセントの
伸びを示したそうです。
どうもこの辺りの定量的データのヨミが悪くて...
ムシル君じゃなくてミツグさんだった程度に留めてください。
ここまでやって恨まれると、普通は「犬畜生なみの忘恩の徒」と
いうのですが、お人好しなのか、人間が出来ているのか...
以徳報恨(徳を以って恨みに報いる)
戦後賠償も変な話だし、あの従軍ナンチャラにいたっては
ここまで来れば、只のお人好し。
そもそも戦争をしたわけじゃないから、賠償責任なんか
あるわけないのよ。
たしか、英国はインド撤収の際には、残留資産はインドに買い取らせたはずだ!
2018年5月2日水曜日
モラリスト
モンテーニュの時代にくだること一世紀。
ラロシュフーコーの「マキシム」の一節(多少換骨奪胎します)
政治は徒党と陰謀である。
仏蘭西文藝の源流にあるのが、人間洞察を突き詰めた一連の警句集。
16世紀から17世紀
アンリ四世からルイ13世までの混迷の時代。
強烈な信仰心に支えられた罪と罪が応酬しあう不幸な時代。
三銃士では遠景に過ぎないが、剣士が勇猛果敢にサーベルを
振り回すのは全体的には点描に過ぎない。
これらのモラリストの成果物が、
あの19世紀の細やかな心理描写な姦通小説(といっても文学史に残る傑作群)や
今に至る理屈の多すぎるフランス映画の母なのです。
多少出自を異にしますが、モンテーニュもロシュフーコーも
田舎の在地領主貴族であり、才能を買われ中央政界で、
辣腕をふるい、林住期ともなれば、
波瀾万丈な人生で得られた智慧を書き留める隠棲生活を送った。
辛気臭い生き方ではあるが、酒とオンナで身を滅ぼした悲惨な晩年より
ましかどうかは...
そういう性格破綻の芸術家を数多く生み出したのもお仏蘭西(^-^)
フランス語のモラルとは難しい言葉だ。
男性名詞と女性名詞では似て非なる印象を与える。
普通は、道徳的だとイメージされるが、信念に裏打ちされた気概
という語感で、描かれるのがモラリスト。
愚直勤勉節約家とは縁遠い。
浅く読めば、上品な悪魔の辞典風だが、書き手の原体験を重ね合わせれば
そのような軽口を叩く余地はない。
然もありなんと思いますが、これらの警句集には、キリスト教に
対する言及が少ない。
書けば、冷やか、辛辣となり、発禁を恐れたのかもしれない。
しかし、戦乱の中でもまれたモラリストはそんなにヤワではなかったのでしょう。
あの時代、改宗がかくも簡単とは恐れ入る。
アンリ四世に至っては、カトリックとプロテスタントの間を数回
行き来している。
893の世界では盃外交というらしいが、あの時代は
改宗外交が当たり前。
そんな連中の末裔から、
結婚式はキリスト教、
葬式は仏教、
お詣りは神道...
日本人って宗教的に無節操だとさ?
あんたらには言われたくない(^-^)
2018年5月1日火曜日
変革のさまざま
体制が行き詰まれば、誰だって変革を考える。
何もせずに座して死ぬ....という選択も事例もあるが、
潔いのか単に無為無策なのかはさて置く。
国際環境が急変し、宗主国(清国)はあてにならず、
馬鹿にしていた東夷の島国がいらぬお節介をしてくる。
後世侵略的になったが、最初は善意
開国改革により、相携え富国強兵政策により西洋列強に
伍していこう。
さりとてどこにでも有るが...
更なる復古主義で体制の締め付けを図る旧守派。
なんせ長い歴史に育まれた強固な思想勢力の力は強い。
なんでも反対!ゴマメな野党程度ではない。
一方で、開化派も一枚板ではなく、
従清国派
親日本派
連露国派
派閥はどこにでも有るが、最大の問題は
李氏王朝に情熱も判断力も責任感がない。
不幸な地政学のなせる技やら様々な要因から有りげな事。
この頃の日本外交も支離滅裂で稚拙としか思えない。
巧妙に立ち回っても、半島の支配権あるいは影響力を巡っての
後々二つの戦争が回避出来たとは思えないが、
多少歴史は変わったかもしれない。
返す返すも、維新の功労者達の暗殺は残念なこと。
上手く立ち回った二流どころばかりが多くなると
失政も増えます。
なんにせよ、親日クーデターは失敗。
単なる宗主国から植民地支配者となった清国との
戦争は不可避な状況となった。
O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.
Reinhold Niebuhr
敗者の歴史を調べるにつけ、毎度の嘆概。
智慧、勇気、冷静さを民族レベルで失った結果を我が身として
知っているが故に、
同じようなざまをみれば、言葉を失う。
加害者の分際で...などと言われるいわれはない。
日清戦争で清国が勝てば、清の属国
日露戦争で日本が負ければ、露国の植民地
不毛究極の選択肢であり、どれが一番マシだったかを思えば....
それでも、日韓併合が最悪だと言うでしょう(^-^)
仮定の世界だから、何が正解か?論じる意味はない。
しかし、何故自主独立近代化が出来なかった位は
冷静に検証くらいはするものだ。
倭奴が悪い!
ただこれしか言わないことを「思考停止」と言う。
ちなみに、日本国と韓国の合併は、合法的な手続きに従って
行われています。
後から不法とかなんとか盗人猛々しい。
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