2018年5月28日月曜日
鬼退治
言い寄る深草少将に百夜通いを強いた小野小町は美人かもしれないが
意地悪なオンナだ。
だから晩年の小町落魄伝説...じゃなくてきっと実話だ。
言い寄るオトコにはある程度は優しくしませんとねえ(^-^)
和泉式部も似たような逸話があり、紫宸殿前の梅ひと枝を取ってきてくれたら
結婚してあげる....
古今東西どこにでもある婚姻試練譚
結構危ない目にあったが、ミッションコンプリート!
藤原保昌は、晴れて何人めかは知りませんが、夫の座を射止めた。
武勇の人らしいが、歌人でもあった。
後拾遺和歌集に収録されていると言うので、紐解くに...
方々の 親の親どち 祝ふめり
子の子の千代を 思ひこそやれ
奔放な魔性の名歌人である妻に比べると格段におちます。
以下は我が娘を亡くした際の和泉式部の哀傷歌
とどめおきて
誰をあはれと思ふらん
子はまさるらん 子はまさりけり
格段の違いは素人にもわかります。
武勇のほうも...源頼光の後塵をはいする。
つまり、一流とは言い難い御仁だということ。
福知山あたりの大江山に割拠する鬼
俗に言う酒呑童子。
名前からして呑んだくれである。
一条天皇の命を受け、保昌と頼光は鬼退治に出かける。
なんとも卑怯なやり口で鬼退治は成功。
しかしながら、どういう訳か頼光ひとりの手柄だと
後世に伝えられるようになってしまった。
相手が鬼とはいえ、正体をたばかりクスリの入った酒を勧めて六人がかりで不意打ちにするなんて
所業の共同正犯にされなくて良かったかもしれません。
保昌は、958年生まれ、1036年没
式部は、978年生まれ、没年不明(1025年頃迄の生存確認)
二人の結婚は1013年
熟年結婚の部類ですが、二人して任地の丹波に赴任したりしていますから、
夫婦仲は悪くはなかったようです。
その後は上司(道長)のヒキなんでしょうが、
大和守、摂津守と美味しい地方官を歴任していますから、
準キャリアとしては幸せな生涯かな?
和泉式部のダンナは皆さん短命でしたが、
保昌は天寿を全うしました。
櫻川のお稽古が終わりましたから、次は大江山
主役は酒呑童子で、脇役が頼光。
保昌さんは登場はしますが、その他大勢の扱い。
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