2018年5月20日日曜日

俊足のあの人はいま?



日本昔話だと思っていましたが、原典はイソップ寓話らしい。
なんにしても、負けるはずのない勝負でも、油断大敵。
慢心してはならないし、愚直に休まず遅れず努力を積み重ねれば
活路は開ける....と有り難い教訓である。

たかが一度の勝負で全てが決まるわけでもない。
後日談はどうなったか興味があるが、よく分かりません。
しかし、勝負には駆け引きがつきもの。
正統的なガチンコで勝敗が決まる方が珍しい。


焼死した妻を探し求めて冥府を彷徨う伊奘諾。
見てはならないものを見てしまい、這々の体で逃げ出す。
まて!とばかりに追いかけてくるのが、冥界のゾンビたち
決死の逃避行なのですが、伊奘諾が桃の実を投げつけると
魔除の護符なのか、単に空腹だったかはさておき、
ゾンビ達は追跡を断念し、伊奘諾は窮地を脱する。

状況は多少異にするが、アトランテ神話も似ている。
美人かどうかは知らないが、ギリシャ神話屈指の俊足の持ち主
求婚者が行列を作ったらしい。
ハンディ戦のレース(彼女が後からスタートする)に勝てば、
妻になる...負ければ(アトランテが追いつけば)その時点で
求婚者を刺し殺す。
そこに、ヒッポメネス登場
尋常には勝てそうもないので、アフロディーテの林檎にすがることにした。
アトランテに追いつかれそうになれば、
後ろに林檎を投げる...とアトランテは勝負を忘れて林檎を追いかける。
とかなんとか繰り返すうちにゴール。
晴れて二人は華燭の祭典...まではよかったが、のちにトラブル発生



二つの逸話パターンは、優れて教訓的です。
詐術でも卑怯な手でも、勝てば官軍だと教えてくれます。
が、良い子には教育上よろしくなく、覇道よりも王道。
悪い事は免疫力が高まるオトナになってから(^-^)
しかし、いつまでも綺麗事や理想論にすがりついているのは、
成長が出来ない幼児病。

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