2018年5月6日日曜日
城ヶ島の雨は何色?
まあ、あの名歌曲って「盗作」かもなあ・・・
主要な旋律が似てますか、今なら100%アウトかも。
城ヶ島って三崎のはずれって知ったのかそう遠い昔ではない。
三崎で雨に遭遇したことはないが、利休鼠の長雨なら、マグロの希少部位なんかを肴に
酒を飲むと何か感じるものがあるのかも。
作曲は、高田馬場の学校から上野の音楽学校に転じた某氏(名前は忘れた)
作詞はあの北原白秋
抒情的で夢二感覚で人気があるが、そうたいそうなものだとは思わない。
なんちゃって詩人のくせに日本語知らないですから(笑)
姦通罪でしょっ引かれそうになり、逃亡の果てが三崎あたり
そういう環境下の作詞と思えば情感たっぷりだが、別に同情も共感もしない。
この歌では「りきゅうねずみ」の雨・・・って歌います。
でも一体どんな雨なのかねえ?
御贔屓の「定本和の色彩辞典」には登場しない色合いです。
灰色系統の色合いは一番ソフィスティケートだ!
黒はきつすぎるし、白は汚れが目立つ。
本来は灰色というべきだが、火事の跡みたいな感じを嫌って「ねずみ」というのが
江戸のおしゃれ感覚。
しかし、ただしくは「ねず」という。
だから「りきゅうねず」が正しい日本語で「りきゅうねずみ」は無知の証明
熊本あたりの田舎者だからってバカにはしませんよ。
なんせ白秋は伝習館の出身です(でも落第したそうですから、やっぱり馬鹿だ)
そうオシャレや色彩感覚に詳しいつもりはない。
しかし、質朴な感性からしても「ねず」が最高の色彩だ。
定家ならば「あばら家にブガッテイ」っていうかもねえ・・・
一番単純ななんのニュアンスも含まないのが「素鼠」・・・すねず
定義すれば、色と黒の中間で「色み」を含まない色とされる。
この時点で「利休鼠」はアウトです。
ものの本には「緑がかった灰色」って書いてます。
お濃茶の色からの連想らしく、利休師好みの色なる歴史背景はなさげ。
色みがあるとだめなんですが、青み程度はお目こぼしのようです。
鉄鼠
鼠志野
なんか・・・どんな色だか口で説明しにくい(苦笑)
なんだかそういうことを寒村陋屋で考えていると梅雨の季節が待ち遠しい。
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