人生の特等席....ひどい邦題(^-^)
オリジナルタイトルが、含蓄深くて、和歌に比定すれば、縁語掛詞風
貶すならお前の案を出せと言われそうだが、掛詞の講釈めいた邦題なんか
唸るようなものが出来るわけがない。
確か、英語のレトリックだと、ダブルミーニングと言うのだ。
アトランタブレーブスの敏腕スカウトの主人公も
老境の身。
緑内障がすすみ、目利きに翳りが...
幼い頃に母親を亡くした娘とは、意思の疎通を欠いている。
唯一心の内を語るのは、彼の太陽だった妻の墓石の前。
優秀な弁護士でパートナーを目指している娘も、
事務所から盤石の信頼が得られておらず、
父とのわだかまりもあり、悩みが尽きない。
スカウト達が注目するのが、ハイスクールのスラッガー。
しかし、この敏腕スカウトは、一抹の疑念がある。
彼は木製バットでもカーブが本当に撃てるのか?
カーブ(人生の曲がり角)にトラブルを抱える人間模様という
しつらえは、タイトル以上にうまく作られています。
監督は、イーストウッドではないのですが、
長年の映画製作協力者が監督ですので、トラブルなく進行したのでしょう。
そうそう、フリーウェイのカーブを曲がり損ねて、ちょっとした
交通事故が起きるエピソードもあった(^-^)
お話の方は、予定調和的に全てのトラブルを乗り越えて
ハッピーエンド。
大衆藝術なんだから、楽しい気分で映画館から出てこれないと
ダメなんですよ。
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