2018年5月16日水曜日

白い黄金



なんともスノブな気取った言い方(^-^)
白磁と素直に言う方がいい....なんて毒つかなくて良かった。

白い黄金=塩

の事が一般的な比喩表現らしい。
白磁ならともかく、塩程度を黄金とは...と思うようでは
歴史に無知と言われても致し方ない。
世界史的には、塩本位制度が国家財政を支えたのである。
賃金をサラリーと言うのは、ソルト、
つまり、賃金を塩で払ったクラシックローマに由来する。
フランス革命の遠因のひとつに過酷な塩税が挙げられるらしいが
この辺りはくわしくないのでパス。
多分ですが、塩の現物ではなく引換証を渡したはずだ。
引換証が有価証券となり流通したのではないかと
想像をたくましくするが、この辺りも詳しくない。


馬上天下をとるも治むるべからず...とは、漢代の儒学者の卓見。
この儒学者は治世には儒礼が必要だと力説する。
しかし、カネは先議事項
まずもって財政基盤の確立であり、
衣食足りて礼節を知るとは儒学者の言葉でもある。

徴税専売品制度の歴史は、中華文明と同じくらい古い。
消費地域が広範で生産地域が限られる品目がもっとも適している。
時代によるが、国家財政の半分近くを賄ったらしい。
倭国の専売制も戦費をまかなう為に明治中期に始まり、
怨嗟の的だったらしい。
塩、煙草はともかくも樟脳まで?

しかし、闇塩が横行したとは聞き及ばないのがいささか不思議である。
北方水滸伝では、闇塩を扱う密売組織が跳梁跋扈し、
梁山泊と連帯し反政府化していくのですが、これはズバリ史実に近い。
反政府組織も資金力が反抗の原資。
闇塩の利益なくしては、闘えるものではない。

コカインと同じで命がけでも、利益率がすくぶる
高かったから手を染めると言うことだ。
タバコ税を引き上げるのはどうでもいいが、反作用対策は
あるのかな。
今だって海外のセブンスターは大半まがい物らしい...?
つまるところ、徴税専売品とはあんまり賢い税制とも思えないと言うことだ。

やっぱり「一般取引税」こそ徴税の王道。
なにかと理屈をつけて非難しますが、このココロは...
確実に税捕捉がされるからですよ(^-^)

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