2019年9月26日木曜日
般若心経を「学ぶ」その四
最強至高の呪文であることの証明をしましょう。
下凡なアタシですから、合理的な疑いを差し挟む余地はあり得ますが、
ムラサキ(気の利いた板前はイワシをこういう)のあたまも信心!
まず、空海が喝破しました。
日本思想史上の大巨人の発言はやはり重い。
裁判で言えば権威ある鑑定人の証言みたいなものです。
最澄と双璧のように山川日本史には書いてますが、
偉さ...言葉の定義によりますが、偉さのレベルが違います。
天台宗からは最澄以降あまたの学僧名僧思想家を輩出しました。
つまり、彼らにより最澄は「乗り越え」られたのです。
一方で、空海の後に空海なし
真言宗では千年たっても...そう宗教も一人でできる。
三蔵法師は仏教を求めて天竺まで苦難の旅に出ましたが、
その艱難辛苦の防波堤になったのは、さる、ぶた、河童の化け物ではなく
懐中に秘めたる般若心経...
だと、彼の回想旅行記・大唐西域記に書いてます。
伝聞ではなく本人の直接の供述ですから証拠能力は極めて高い。
長州は日海大僧正がおわします辺りの過去の出来事
盲目の琵琶の名人がいた
毎夜やんごとなきとおぼしき方々に所望され、
平家語りを...
しかし、彼らは平家の怨霊
このままではとり殺されると案じた赤間寺の僧侶
全身に般若心経の呪文を書き...ことなきを得た
が、耳にだけ書き忘れて...
仔細は小泉八雲の著作に詳しい。
なうまくさんまんだ
ばざら
だんせんだ
まかろしゃだ
そわたや うんたらた かんまん
お露さんに取り憑かれた新三郎
長屋のあちこちに御真言の護符を貼り付けた...のですが、
浅はかにも、成田山新勝寺の不動明王御真言
呪力に限界があり悪霊退散とはならなかった。
最後の二つは説話であり、証拠能力には乏しい。
しかし、同じ真言(呪文)でも法力の違いを見せつけているという
つくりは...一般的に般若心経の呪術性を示すものである。
Q.E.D
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